機関紙 2023年 夏号
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機関紙 一覧

「文部科学大臣楯争奪全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」

高校男子=オリムピックGC 高校女子=三木よかわCC 中学男女=三木GC

兵庫・三木市で大熱戦!春高・春中ゴルフ

春高・春中ゴルフの愛称で親しまれている「文部科学大臣楯争奪 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」(共催=三木市)が3月27日に開幕。29日からの3日間は、三木市内のオリムピックGC(高校男子)、三木よかわCC(高校女子)、三木GC(中学男女)の3コースで競技が行われた。

全国8地区の予選を通過した中高生男女426人による個人戦は、高校男子が大嶋港(関西2年)、同女子は飯島早織(ルネサンス2年)が、ともに3日間アンダーパーでラウンドしトータル6アンダーで高校生ゴルファーの頂点に立った。

また中学の部は、渋川煌(高司3年)と黒﨑美羽(塩屋3年)が、それぞれ優勝した。

※学年は22年度。

表彰式では大会を共催する三木市の仲田一彦市長が「三木市には西日本最多となる25のコースがあります。スポーツとしてのゴルフを観光資源として推進していきたい」とあいさつ。最後は高校の部の入賞選手全員と記念撮影を行い、大会の幕を閉じた。

 

 

共催の三木市・仲田一彦市長(前列左から3人目)

 

斎藤兵庫知事「ゴルフの環境整備に注力」

〇…3月27日に行われた開会式には、地元兵庫県の斎藤元彦知事=写真=が来賓として 登壇。「兵庫県にはゴルフ発祥の地としての神戸ゴルフ倶楽部があります。なかでも三木市には西日本最多の25ものゴルフコースがあります。兵庫県としてもこれからスポーツの環境整備に力を入れていきたい」と語った。

                     

 

高校男子の部 大嶋 満点V

「優勝したい」気合い十分

部員から祝福のウォーターシャワーを浴びせられ、優勝の歓喜を爆発させた大嶋港。3日間に及ぶ激闘を制した顔には、はちきれんばかりの笑みが浮かんでいた。

「3日間通していいゴルフができた」。初日5アンダーでトップに立った小林翔音(西武台千葉2年)とは2打差の2位で発進。2日目も2アンダーと安定したプレーでスコアを伸ばし、首位に立った。

「タフなコース。セカンドの精度がいま一つだったが、パットでしのげた。最終日も耐えるゴルフになると思う」。最終日は、その言葉通りの展開となった。1番でいきなりティーショットを引っかけてピンチを迎えるが、何とかパーでしのぐ。前半は1バーディー、1ボギー。我慢のゴルフが続いた。

後半10番パー4で一つ落とし、ボギーが先行。この時点で2位の佐藤快斗(埼玉栄2年)とは2打差。佐藤が14番でバーディーを奪い1打差と迫るが、「優勝したい」という一念から一段ギアを上げる。16、17番で互いにバーディーを奪い、そのまま大嶋が1打差を付けて最終ホールを迎えた。最終ホールで佐藤がボギーを打ち一つスコアを落としたが、大嶋は難なくパーをキープ。トータル6アンダーでフィニッシュし、佐藤に2打差をつけて激闘に終止符を打った。

グリーン上で小さくガッツポーズをしてみせた大嶋。「シビアな試合でしたが、3日間アンダーでラウンドできたので100点をつけたい」。次は全国大会春夏連覇に照準を合わせ、さらなる高みを目指す。

 

高校の部で優勝し、文部科学大臣楯を手にした飯島早織㊧と大嶋港

                                                                                                                

高校女子の部 飯島 圧勝V

安定したゴルフ展開

桜満開の三木よかわで全国から選ばれし高校生女子ゴルファーが、華麗に競演した。

頂点に立ったのは、3日間を通してアンダーパーでラウンドした飯島早織(ルネサンス2年)。初日は「ショットが悪かった。パットでしのいだ」と、17番まで1オーバーと我慢の展開。「18番パー5の3打目が直接カップインして息を吹き返しました」と、最後はイーグルを奪い、71の1アンダーでホールアウト。トップの福住あい(明徳義塾2年)とは1打差の2位タイと好位置につけた。

2日目は、前半を1バーディー、ノーボギー35で折り返した。初日トップの福住が前半2オーバーと崩れたため、首位でバックナインへ。「ショットが良くなり、チャンスにも多くついた」と、後半も2バーディー、1ボギーと安定したプレーを披露。トータル3アンダーとして、2位に1打差をつけてトップに立った。

最終日は「守りたい気持ちが先行した」と、いきなりボギースタート。9番でバーディーを取り返しパープレーに戻した。

「気持ちを切りかえて攻めのゴルフに撤した」。後半は3バーディー、ノーボギーの圧巻のゴルフを展開。2位の角江、福住とは3打差の圧勝劇を演じた。

「前半に簡単にボギー打ってしまったことが課題。これからは出だしを大切に、冷静なプレーを心がけたい」。克服すべき課題も分かった。あとは実践あるのみ。6月の日本女子アマを制し、勢いに乗る飯島。「春夏連覇」に向け、準備は整っているようだ。

激闘を終え、お互いをたたえ合った大嶋㊧と佐藤

   部員たちから祝福のウォーターシャワーを浴びる大嶋

中学の部は男女ともにプレーオフへ

男子は渋川煌 女子は黒﨑がV

中学生の部 中学の部は男女ともにプレーオフにもつれ込む大激戦となった。

男子は2日目まで首位に立っていた松山茉生(守山北2年)が崩れ、最終日に65をマークし怒とうの追い上げを見せた渋川煌(高司3年)が、渋井晃太郎(永田3年)と9アンダーで並びプレーオフへと突入した。

勢いに乗る渋川は、2ホールに渡るプレーオフを制し見事優勝。「全国大会初優勝なのでうれしい」と、文部科学大臣楯を手に目を細めた。

女子は日ごとにトップが変わる大接戦となった。初日は5アンダーをマークした藤原奈々(本山3年)がトップに立った。2日目は、上位陣のスコアが伸び悩む中、2アンダー34でプレーした長澤愛羅(鰍沢3年)が4位タイから首位へ浮上。2位には根田うの(北広島大曲2年)と黒﨑美羽(塩屋3年)が1打差で追う展開になった。

最終日は初日4オーバーと出遅れた斉藤碧夏(札幌光星3年)が、2日目に3つ、最終日には何と5つスコアを縮めて4アンダーでホールアウト。黒崎も2つスコアを縮めて同じく4アンダーでフィニッシュ。2人よるプレーオフにもつれ込んだが、最後は黒﨑が斉藤を下して中学女子の頂きに立った。※学年は22年度。

中学の部で優勝した渋川煌㊧と黒﨑美羽

原&高岸選手が選手宣誓

〇…開会式では原鉄太郎選手(生光学園高1年)と高岸鈴選手(同)=写真=が、全国から集まった426人の選手を代表して選手宣誓を行った。※学年は22年当時。

豪快なショットを放つ中学生ゴルファー

 

「第6回ISPSハンダ全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」

2022年12月 沖縄・カヌチャゴルフコース

男子・林田 女子・新地が2冠達成

中高生ゴルファーのマッチプレー全国大会「ISPSハンダ 第6回全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」の決勝と順位決定戦が昨年12月8日、沖縄・名護市のカヌチャゴルフコースで行われた。

男子の部の頂点に立ったのは林田直也。「マッチプレーは得意。昨年は2位に終わったが、今年こそは」と意気込み、今大会に乗り込んできた。1回戦から危なげのないゲーム運びで決勝戦へ進出。丸尾怜央を3&2で撃破し昨年の雪辱を果たし、「緑の甲子園」個人戦Vに続き2冠に輝いた。

女子の部は新地真美夏が、決勝で高野愛姫を1アップで下して優勝。高校生を破って頂点に立った夏の中学生王者(個人戦)も2冠を達成。「マッチプレーは初めて。全体としては90点の出来です。無理に攻めすぎてポイントを落としたことが悔しかった。常にアンダーパーで回れる選手になりたい」と振り返った。

また、昨年11月に行われたスポーツ報知ジュニアゴルフ決勝マッチプレー競技で優勝した男女2人も今大会に出場した。大久保海(厚木北高2年)は「沖縄の海風に手こずった」と、持ち前の攻めのゴルフが不発に終わり1回戦で姿を消した。「パットが入らなかった」と、沖縄特有のグリーンに翻弄された西山知里(代々木高2年)も1回戦で涙をのんだ。

【上位順位】▽男子の部=①林田直也(沖学園高3年)②丸尾怜央(日章学園高1年)③近藤直杜(神奈川県立瀬谷高2年)▽女子の部=①新地真美夏(座間市立相模中3年)②高野愛姫(埼玉栄高3年)③荒木優奈(日章学園高2年)。※学年は22年度。

 

カヌチャゴルフコースで激闘を終えた選手たち

 

「スポーツ報知創刊150周年記念 ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー競技」

2022年11月 滋賀・蒲生GC  男子・大久保海 女子・西山知里がV

優勝した大久保海㊨と西山知里

昨年8月に東京よみうりカントリークラブで行われた「報知ジュニアゴルフ中高生大会」と、三木ゴルフ倶楽部(兵庫・三木市)で行われた「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権西日本大会」の上位の男女各2人によるマッチプレー戦が昨年11月7日、蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀・蒲生郡)で行われ、大久保海選手(厚木北高2年)と西山知里選手(代々木高2年)が優勝。昨年月に行われた「ISPSハンダ 全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」(沖縄・カヌチャリゾート)へ出場した。

なお、今年も8月に行われる「報知ジュニアゴルフ中高生大会」(東京よみうりCC)と「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権西日本大会」(三木GC)の男女上位2人が、11月6日に行われる「決勝マッチプレー競技」(共催=報知新聞社)へ出場。優勝者は11月27日開幕の「ISPSハンダ 全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」(沖縄・カヌチャGC)への出場権が付与される。

「コマカップ第22回日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権」

3月13日~15日 奈良・KOMAカントリークラブ

男子は韓国チーム 女子は日本チームが勝利

今年で22回目を迎えた「日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権」が3月13日から3日間、奈良市のKOMAカントリークラブで行われた。1日目は団体戦フォアボールマッチプレーが行われ、男子は4対2で日本が勝ち、女子は5対1で韓国が勝利した。2日目の団体戦フォアサムマッチプレーは、男子が4対2で韓国がリベンジ。女子は6対0と日本が圧勝した。最終日はシングルスマッチプレーが行われ、男子は9対3で韓国が勝利し、女子は10対2で日本が勝った。3日間トータルでは、男子が15対9で韓国の勝利。女子は17対7で日本が勝った。

日本チーム㊧と韓国チーム

連盟後援競技「エナジック ジュニアオープン2023」

2月11日~13日 沖縄・エナジック瀬嵩CC

男子・黒田 女子・山下がV

優勝した黒田裕稀(左から3人目)と山下アミ(同4人目)

男子の部は黒田裕稀(滝川第二高3年)が2日間合計150(77・73)で優勝。女子の部は山下アミ(滝川第二高3年)が2日間合計147(78・69)で優勝した。また、川端悠衣(広島国際学院高3年)が11番でホールインワンを達成し特別表彰された。※学年は22年度。

【上位成績】◆男子の部①黒田裕稀150②中越龍希151③本大志152◆女子の部①山下アミ147②仲村姫乃150③與語優奈150。

 

「強化合宿兼選考会」

4月25日~27日 茨城「ザ・ロイヤルGC」

世界へ羽ばたけ!高校生代表が合宿

強化合宿兼選考会に参加した選手(左から6人目が鈴木規夫プロ、同7人目が廣戸聡一氏)

 

一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟は4月25~27日に、強化合宿兼選考会(前期)を茨城県にあるザ・ロイヤルゴルフクラブで実施。全国から選抜された高校生22人(男子11人、女子11人)が参加した。

この合宿は、派遣大会への日本代表としての強化を目的に実施。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の鷲尾氏によるルール講習会をはじめ、アディダスジャパンによるシューズフィッティング、大正製薬による熱中症対策について講義が行われた。次回(後期)は9月16~18日に兵庫・三木市内で行われる予定。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)の鷲尾氏によるルール講習会

「2023全国中学生High Quality 教育合宿 Supported by yellow Angel」

5月19日~21日 兵庫・三木市内

全国8地区から選抜

中学教育合宿に参加した選手たち

今年で10年目を迎えた「2023全国中学生High Quality教育合宿 SuPPorted by Yellow Angel」を5月19~21日の3日間、兵庫・三木市内で開催。全国から選抜された中学生ゴルファー16人(男子8人、女子8人)が参加した。

期間中、同連盟理事の鈴木規夫プロをはじめ、同連盟コンディショニングスーパーバイザーを務める廣戸聡一氏、並河恭子プロがテクニカルやフィジカルなどを指導。シドニー五輪水泳背泳ぎ銅メダリストの佐々木美樹(旧姓中尾)氏が特別講師として講義した。「自分の目標を人に伝えることで、その目標に必要な情報が入ってきます。そしてその目標に向かって挑戦する気持ちを持ってください」と、コミュニケーション力とチャレンジ精神の大切さを伝えた。また、市内にある廣野ゴルフ倶楽部内の「JGAゴルフミュージアム」を見学し、ゴルフの歴史などを学んだ。

廣戸聡一氏によるフィジカルトレーニング講義

「2023トヨタジュニアゴルフワールドカップ」

最終日(5月23日) 愛知・中京GC石野コース

15年大会以来 日本男女アベック世界一

男女アベック日本一に輝いた日本チーム

日本女子は米国の猛追をかわして2大会ぶり5度目の優勝を果たした。4日間すべてアンダーパーでプレーした荒木優奈(日章学園高3年)が通算15アンダーで個人戦Vも達成。日本男子も通算34アンダーで優勝し、佐藤快斗(埼玉栄高3年)が個人との2冠を手にした。男女ともに4日間首位を守り抜き、完全優勝の快挙で15年大会以来のアベック優勝を果たした。

【成績】▽男子①日本818②カナダ822③ドイツ、米国832⑤英国、韓国838⑦パラグアイ855⑧チリ858⑨ニュージーランド861⑩南アフリカ872⑪プエルトリコ892⑫ウガンダ936※4人によるストロークプレーで上位3人の合計スコア(4日間)

▽女子①日本542②米国544③韓国551④ニュージーランド558⑤カナダ567⑥コロンビア568⑦スペイン569⑧南アフリカ589※3人によるストロークプレーで上位2人の合計スコア(4日間)

 

連盟後援競技「THE ROYAL JUNIOR」

4月22日~24日 茨城「ザ・ロイヤルGC」

男子・小林翔音 女子・茶木詩央がV 全英アマ切符獲得

THE R&A公認の「THE ROYAL JUNIOR」(連盟後援競技)は今年、アジア太平洋ゴルフ連盟(APGC)の協力を得て、日本とアジア太平洋地域のトップジュニア77人(男子38人、女子39人)が参加して行われた。男子は小林翔音、女子は茶木詩央が優勝、それぞれ全英アマチュアゴルフ選手権、全英女子アマチュアゴルフ選手権の出場権を獲得した。

【上位成績】◆男子①小林翔音213②丸尾怜央214③佐藤快斗220④武田紘汰220⑤DARYL LOW220

◆女子①茶木詩央218②飯島早織218③仲村心219④菅楓華219⑤RIANNE MIKHAELA MALIXI219。

高ゴ連姉妹団体「日本ジュニアゴルフクラブチーム連盟」主催イベント

高ゴ連と姉妹団体の「一般社団法人 ジュニアゴルフクラブチーム連盟」は教育の一環として、ゴルフを愛好する子供にチーム(団体)を通じて心身の錬磨とスポーツマンシップを理解させることに努め、規律を重んじる明朗な社会人としての基礎を養成し、次代を担う子供の健全育成を図ることを目的している。同連盟では23年度も様々なイベントを実施する。

「八光カップ第3回大阪オープンプロアマジュニアゴルフトーナメント」

8月10日 大阪・太子CC

プロとジュニアゴルファーの交流

昨年は宮里聖志・優作プロや川﨑春花プロも参加した

ゴルフを通じて、子どもたちの豊かな未来を創造する。プロとアマ、そしてジュニアゴルファーが親交を深める「八光カップ第3回大阪オープンプロアマジュニアゴルフトーナメント」(賞金総額600万円、優勝100万円)を8月10日に、大阪・南河内郡にある太子カントリー倶楽部で開催。144人のプロとアマが参加する。

前回は宮里聖志・優作兄弟をはじめ、倉本昌弘や井戸木鴻樹のシニアプロ。そして昨年大ブレークした川﨑春花や仁井優花ら女子プロも出場するなど、華やかな大会となった。

今年もミズノオープン覇者で全英オープン初出場の平田憲聖をはじめ、大堀裕次郎プロなど多くのプロとアマチュア、そしてジュニアとの交流が行われる。詳しくは「大阪オープン2023」で検索。

 

「ELECOM Presents U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」

7月30日~8月1日 三重・COCOPAリゾートクラブ 白山ヴィレッジGC

U15ジュニアゴルファーのチーム戦

今年も全国のジュニアゴルフクラブチームが日本一の座を競い合う「ELECOM Presents U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」(特別後援=一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟、助成=NPO法人イエローエンジェル)が7月30日~8月1日までの3日間、三重・津市にあるCOCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコースで行われる。

15歳以下のジュニアを対象に、1チーム4人(監督1人)で編成するチーム戦。全員が平均スコア100以上かつ全国大会レベル未出場者のエンジョイクラスと、スコア制限なしのアスリートクラスを設けている。

今回も指導者講習会を行い、受講者には指導資格を付与するほか、プロによるレッスン会も行う予定。ゴルフをより身近に感じ、楽しむことができるジュニアゴルファーの祭典となっている。

全国からジュニアクラブチームが参加する「全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」

(写真は昨年大会)

昨年はプロによるプロによるワンポイントレッスンも行われた

 

「ジュニアスポーツフェスティバル」

7月22日 大阪・東大阪花園ラグビー場

キッズやファミリーで参加できるスポーツイベント

キッズやファミリーで参加できる体験型スポーツフェスティバルがやってくる! 一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟が主催する「ジュニアスポーツフェスティバル」(共催=大阪府)が7月22日に、大阪・東大阪市にある東大阪市花園ラグビー場で開催。時間は午前10時から午後4時。

当日はスナッグゴルフやゴルフ、フットゴルフ体験をはじめ、サッカー(協力=FC大阪)やラグビー体験(協力=花園近鉄ライナーズ)、BMX体験(協力=ドゥールース)、跳び箱教室(協力=ひらかた体操クラブ)、野球体験など、様々なスポーツが無料で体験できるほか、東大阪市出身のプロゴルファー・森井あやめがゲストとしてやって来る。

また、周辺エリアの花園中央公園噴水広場にはキッチンカーや屋台などが出店するので、お祭り気分を存分に楽しむことができる。その上、来場者には記念品が進呈されるほか、スポーツ体験をしたジュニアにはお菓子がもらえる特典満載のイベントとなっている。

【交通】近鉄奈良線「東花園駅」下車徒歩8分。Osaka Metro中央線・近鉄けいはんな線「吉田駅」下車徒歩15分。

スナッグゴルフ体験をはじめ、様々なスポーツ体験が行われる(写真は昨年より)

 

「エレコムpresents2023年度U15関西ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」

7月15日開催 兵庫・三木GC

全国大会への道となる「エレコムpresents2023年度U15関西ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」が7月15日に兵庫・三木ゴルフ倶楽部で開催された。エンジョイクラスは東コース、アスリートクラスは南コースで行われた。9ホール4名1チームによる団体戦(スクランブル競技)。

■各イベントの詳細は「日本ジュニアゴルフチーム連盟」を検索、各公式HPをごらんください

連盟賛助企業インタビュー「NPO法人 イエロー・エンジェル」

宗次德二理事長

「Hight Quality中学教育合宿」をサポート

目標を持つことは大切「これからも応援していく」

次代のジュニアゴルファーの育成を目的に行っている連盟が主催する「Hight Quality中学教育合宿をサポートしているのが、NPO法人イエロー・エンジェル。今回、同法人の理事長を務める宗次德二氏に活動内容を聞いてみた。

イエロー・エンジェルは、世界中に店舗展開をしている「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者・宗次德二氏が同社を引退後の2003年に設立したNPO(特定非営利活動)法人。

(壱番屋)創業当時から寄付活動を行っていたが、「様々な人々のエンジェルになりたい」と、夢と目標を持って一つの事に打ち込んでいる人を支援するため立ち上げた。現在は、自身の経験を生かした経営塾を開き、創業支援を行っているほか、芸術家やスポーツ選手をサポートするなどしている。

設立前から、自身がクラシック音楽の愛好家ということもあり、音楽家たちを自宅に招き演奏会を開くなど、草の根的な活動からスタートした。「葉加瀬太郎さんをはじめ、いまでは一線級で活躍している音楽家たちにも演奏していただきました」と、当時を振り返る。

その後「クラシック音楽の愛好家を増やしたい」という想いが強まり、音楽家たちにヴァイオリンの名器『ストラディバリウス』を貸し出す宗次コレクションを創設するなど音楽活動の啓蒙に力を注ぐ。

そんな音楽家たちへの支援の集大成が、2007年に完成した本格的な音楽施設の宗次ホール(名古屋市)。「音楽家のみなさんに最高の音を提供したいと思い建設しました。ここのホールで演奏すると、とてもいい音を奏でてくれるのです」と、ホールの座席で笑みを浮かべる。

また、30年ほど前に岐阜県に転居し、近隣のゴルフ場の会員権を購入したことからゴルフとの出会いが始まり、「全社的に結構ゴルフはやりました。社内敷地内に打ちっぱなしの練習場とショートコースを作り、社員も気軽にゴルフができる環境を作りたかった」。

そんなゴルフ環境の良さも手伝ってか、息子もゴルフを始め、プロゴルファーを目指し、見事夢をかなえる。「息子はゴルフ部に入部し、プロテストという狭き門を通るために努力を重ねて、夢をかなえました」。夢を追う姿を身近に見て感動することも多かったという。

高ゴ連との出会いは、数年前。理事長の井上氏が「ジュニアゴルファー育成のため、支援をお願いしたい」と訪ねてきたのがきっかけとなり、2005年から全国から選ばれた次代のゴルフ界を背負う中学生ゴルファーの合宿をサポートしている。

「プロゴルファーになりたいという目標を持ち続けることは大切です。これからも私は夢を追い続けるジュニアゴルファーのために応援していきたい」とエールを贈った。

◆宗次 德二(むねつぐ・とくじ)1948年10月、石川県生まれ。74歳。日本の実業家。株式会社壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)の創業者。NPO法人イエロー・エンジェル理事長。宗次ホールオーナー。妻は同じくココイチ創業者の宗次直美氏。長男は現在会社役員である宗次弘章氏。

Sky presents 

2023年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会

高校の部=サンヒルズCC 中学の部=ピートダイゴルフクラブVIPコース

下野の国(栃木)で熱い戦い!緑の甲子園は8月3日開幕

高校の部団体戦 日章学園が男女連覇狙う

中学の部団体戦 男子は日章学園のV4に期待

中・高生ゴルファーの夏の頂上決戦「Sky presents 2023年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会」(通称・緑の甲子園)は、Sky(スカイ)株式会社を新たなパートナーに迎え、今年も栃木県のサンヒルズカントリークラブ(高校の部)とピートダイゴルフクラブVIPコース(中学の部)で8月3日に開幕。9日まで団体戦と個人戦が行われる。

中学、高校ゴルフ部日本一決定戦「緑の甲子園」が今年も栃木県で開催される。

昨年大会は、高校の部で日章学園(宮崎)が、大会史上初となる男女アベックVを達成。下野の国に日章旋風を巻き起こした。

男女連覇を狙う日章学園に対して、男子の注目は埼玉栄(埼玉)。3年生の佐藤快斗(3年)を中心に2018年以来の優勝を狙う。また関西勢の筆頭は大阪学院高だろう。今年の春高覇者の渋川煌が入部。さらに選手層が厚くなった。そのほか、2年前の優勝チームの四国学院大香川西も文部科学大臣旗奪還に燃えている。

一方の女子は、ルネサンス高(茨城)に注目したい。日本女子オープンを制した飯島早織(3年)を中心に長澤愛羅らタレントが揃っており、悲願の優勝を虎視眈々とうかがう。また、古江彩佳や安田祐香を擁して17、18年連覇を果たした滝川第二(兵庫)も女王返り咲きに気合い十分。

中学の部は男子の沖学園が4連覇に挑むほか、女子では埼玉栄と沖学園が1歩リードか。

今年は、優勝経験豊富な古豪が意地を見せるか、はたまた新鋭校が台頭するのか。文部科学大臣旗の行方に注目したい。

 

個人戦では松山英樹や宮里藍も優勝

8月8、9日の2日間行われる個人の部には、明日の松山英樹や宮里藍を目指す中学・高校生が個人戦日本一を目指して熱い戦いを繰り広げる。

男子個人の歴代優勝者には、宮里優作プロ(97年、大阪桐蔭)や松山英樹プロ(08年、明徳義塾)、最近では金谷拓実プロ(16年、広島国際)ら、ツアー優勝者が栄冠を勝ち取っている。

女子では昨年の年間女王に輝いた山下美夢有プロ(大阪桐蔭)が19年に優勝。2000年には古閑美保プロ(東海大二)が、01、02年は宮里藍プロ(東北)、03年は横峰さくらプロ(明徳義塾)が優勝するなど、女子ツアーで活躍している選手が名を連ねている。

今年の主役は誰になるのか。プロゴルファーの登竜門ともいえる個人戦にも注目したい。

 

高校の部が行われるサンヒルズCC

ピートダイゴルフクラブVIPコースでは中学の部が行われる