Sky presents 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会
熱闘!緑の甲子園
日章学園 団体3冠
緑の甲子園の愛称で親しまれている「Sky presents 2023年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会」は8月3日(昨年)に開幕し、9日まで団体の部と個人の部が行われた。
5、6日に中学・高校の団体戦が行われ、高校男子は埼玉栄高(埼玉)が5年ぶり4度目の優勝。同女子は日章学園高(宮崎)が連覇を果たした。中学の部男子は日章学園中が4連覇を達成。同女子も日章学園中が初優勝。日章学園は団体の部で3冠(高校女子、中学男女)を達成した。
また8、9日に行われた個人戦は最終日(9日)が悪天候のため中止となり、1日目の成績で順位が決定した。高校男子は、初日に61をマークした関西高の大嶋港(3年)が、春高ゴルフに続いて連覇。同女子は団体戦を制した日章学園高の荒木優奈と、ルネサンス高の長澤愛羅(1年)が63で並んだが、大会規定により荒木が優勝した。中学男子は66の清本貴秀(南部中・3年)が、同女子は68の後藤あい(松蔭中・3年)が優勝した。
(2、3面に詳細記事)
今年から出場校ののぼりが並べられた
高校男子団体 埼玉栄 激闘V
日章学園とスコア並ぶも4人合計で上回る
佐藤主将「朝から円陣組んで気持ち高めた」
高校の部男子団体戦は史上まれにみる激戦となった。埼玉栄高(埼玉)と、昨年覇者の日章学園高(宮崎)が、ともに6アンダー(426ストローク)で並んだが、2日間4人の合計スコアの結果、埼玉栄高が5年ぶり4度目の優勝を飾った。
キャプテンの佐藤快斗(3年)は「(初日2位)みんなで逆転するぞと強い気持ちでのぞんだ。朝から円陣を組んで気持ちを高めた。優勝できてうれしい」と、文部科学大臣旗を手に笑顔でうれしさをかみしめた。
一方の日章学園高は、初日首位に立った千葉黎明高とは6打差5位からのスタートとなった。1年生の長﨑煌心が5アンダーをマークするなど、一時は首位に立つ猛追を見せたが、4人目のスコアの合計で惜敗。連覇を逃した。
高校女子団体 日章学園 27アンダー圧勝連覇
女子は日章学園高が、27アンダーの圧勝で連覇を達成した。初日から菅楓華(3年)と福田明維(2年)が6アンダー、ナショナルチームに所属する荒木優奈(3年)も5アンダーをマークし独走態勢。最終日は荒木が8アンダーと圧巻のプレーを披露し、2位以下のチームを突き放した。「このチームで団体戦を戦うのが最後と思うと寂しい気持ち」と、うっすら目に涙を浮かべた荒木。「チームの団結力が連覇に結び付きました。来年3連覇目指せるのは日章しかない。楽しみながらチャレンジしてください」と、後輩に夢を託した。
日章学園は、中学の部でも男子が4連覇。女子も初優勝を飾り、男女アベックVを達成。昨年の高校男女、中学男子優勝に続き、今年も3部門制覇を果たした。
高校男子優勝チームの埼玉栄(右)と連覇を果たした女子・日章学園
豪快なショットを放つ日章学園の選手
中学男女 日章学園アベックV
男子 圧巻26打差4連覇 女子4年ぶり出場で初V
岡村が男子けん引 女子は一丸
中学団体戦は男女ともに日章学園がアベックVを達成した。男子は2位に26打差をつける圧倒的強さで4連覇。女子は4年ぶりの出場で初優勝を飾った。男子の部は最優秀選手にも輝いた岡村昂汰(3年)が2日間合計9アンダーの活躍でチームを牽引した。「昨年は2日間ともチーム内で一番悪いスコアで貢献できなかった。今年は(貢献できて)良かった」と安堵(あんど)の表情をみせた。「来年は5連覇を目指して後輩には頑張ってもらいたい」とエールを送った。
女子の部は初日を終えて「意外だった」と、伸び悩んだが、2位に1打差の首位スタートをきった。緊張からチームの空気が重くなったが、円陣を組んでスタートすると、金子監督も猛暑のなかコース内を歩き回り選手へスコア状況を的確に伝えた。「チームワークが良かったです」とチーム一丸となって優勝をつかんだ。
中学の部で男女アベックVを果たした日章学園中学
初出場2校も頑張った!
【高校女子・エナジック】
創部2年目。「初日はとても緊張しました。みんなで励まし合って全力でプレーできたと思います。この経験を生かして来年は10位以内を目指したい」 |
【高校女子・第一薬科大付】
今年創部。「初めての団体戦はとても楽しかった。来年はみんなで励まし合い、チームワークを強化して優勝を目指したい」
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永田&神谷が選手宣誓
〇…8月3日の団体の部開会式では、昨年優勝校の優勝旗返還に続き、永田智之(福井工大福井高3年)と神谷桃歌(聖霊高3年)が選手宣誓を行った。 |
緑の甲子園個人の部
高校男子・大嶋 女子・荒木がV
中学男子・清本 女子後藤がV
8、9日に行われた個人戦は、雷雲接近による悪天候のため最終日が中止となり、1日目の成績で順位が決定した。
高校男子は大嶋港(関西高・3年)が春高ゴルフに続き連覇を達成。同女子は荒木優奈(日章学園高・3年)と長澤愛羅(ルネサンス高・1年)の2人が並んだが、大会規定により荒木が優勝した。
また、中学の部は男子が清本貴秀(南部中・3年)、同女子は後藤あい(松蔭中・3年)が優勝した。
【個人の部上位成績】
▽高校男子 ①大嶋港(関西・3年)61②小林尚史(開志国際・2年)、宇田川理茶度(目黒日大・1年)、渋井晃太郎(ルネサンス・1年)65⑤橋本拓英(三重・2年)、藤井太己(長崎日大・3年)66⑦武田紘汰(生光学園・1年)、上田翔太(岐阜聖徳学園・3年)、松山怜生(福井工大福井・3年)、丸尾怜央(日章学園・2年)67
▽高校女子 ①荒木優奈(日章学園・3年)63②長澤愛羅(ルネサンス・1年)63③神谷桃歌(聖霊・3年)、祇園美衣菜(岡山理大付・2年)64⑤菊田ひな(ルネサンス大阪・1年)、松原柊亜(ウェルネス・2年)、山下心暖(鹿児島城西・3年)、渡邊紗弥華(奈良育英・2年)、桑村美穂(ウェルネス・3年)、川畑優菜(麗澤・3年)、鳥居さくら(滝川二・2年)66
▽中学男子 ①清本貴秀(南部・3年)66②中上遼真(西条・2年)67③岡村昴汰(日章学園・3年)68④松山茉生(守山北・3年)、高浦維吹(昭和・1年)、長﨑大星(日章学園・2年)、荒木敬太(渋谷幕張・3年)、小川琥太郎(山田・3年)、大西晃盟(兵教大附属・3年)69
▽中学女子 ①後藤あい(松蔭・3年)68②清水心結(東浦和・3年)、福田美来(稲美・2年)、内田心菜(東海・3年)69⑤永山藍生(千代・2年)、五十嵐凛(目黒八・3年)70⑦廣吉優梨菜(折尾・2年)、仁科優花(白井・2年)、野口笑里(小金田・2年、杉田琉羽(七条・3年)71
全国中学生High Quality教育合宿」
中学生に一流の心得伝授
連盟が主催する「2023全国中学生High Quality教育合宿 Supported by Yellow Angel」が9月16日から3日間、兵庫・三木市内で行われ、全国から選抜された中学生ゴルファー16人(男子8人、女子8人)が参加した。
16日は、連盟理事で強化担当の鈴木規夫プロが講義を行い「①相手に嫌な思いをさせないこと②ゴルフ場を大切にすること③ゲームを大切にすること」と、一流選手の資質について語った。
17日は、同連盟コンディショニングスーパーバイザーを務める廣戸聡一氏と並河恭子プロがフィジカルトレーニングを実施。午後は市内の名門コースに移動し、鈴木規夫プロの指導のもと9ホールの練習ラウンドを行った。
そして最終日は三木ゴルフ倶楽部で18ホールの競技会を実施し、3日間の合宿を終えた。
教育合宿に参加した選手(中央左は鈴木規夫プロ、同右が廣戸総一氏)
PGAジュニアゴルフ選手権太平洋クラブカップ
関東が2度目の制覇
連盟が後援する「PGAジュニアゴルフ選手権太平洋クラブカップ」が8月21日から2日間、栃木・芳賀郡にある太平洋クラブ益子PGAコースで行われた。
スクランブル方式ホールマッチによるポイント争奪団体戦の結果、関東が2019年以来2回目の優勝を飾った。2年連続決勝に進んだ四国との対戦で、210ポイント対147ポイントの大差で圧勝した。
3位決定戦では九州が中国を下し、5位決定戦は連覇を狙っていた関西が意地をみせて中部を破った。7位決定戦は初勝利を挙げた東北が北海道を下した。
【最終成績】①関東②四国③九州④中国⑤関西⑥中部⑦東北⑧北海道
2度目の優勝を飾った関東チーム(写真提供:PGA)
アジアジュニアチャンピオンシップ
日本男子2位 女子4位
「アジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップ2023」は9月24~26日の3日間、韓国・グンサンカントリークラブで行われ、男子は韓国チーム、女子はタイチームがそれぞれ優勝した。日本チームは男子が2位、女子は4位に終わった。
男子派遣選手
藤井 太己 | 長崎日本大学高等学校 | (長崎) | 3年 |
藤原 遼生 | 三重高等学校 | (三重) | 2年 |
長﨑 煌心 | 日章学園高等学校 | (宮崎) | 1年 |
大西 晃盟 | 兵庫教育大学附属中学校 | (兵庫) | 3年 |
女子派遣選手
角江 愛梨 | 好文学園女子高等学校 | (大阪) | 3年 |
上久保 実咲 | 奈良育英高等学校 | (奈良) | 3年 |
鳥居 さくら | 滝川第二高等学校 | (兵庫) | 2年 |
宮里藍インビテーショナル 中嶋10アンダーV
「第4回宮里藍インビテーショナルsupported by SUNTORY2023」は9月16~18日の3日間、栃木・ピートダイゴルフクラブVIPコースで行われ、中嶋月葉(作陽学園高1年)がトータル10アンダーで優勝した。2位には7アンダーで叶結衣(沖学園高1年)、3位は6アンダーの黒崎美羽(ECC学園高1年)が入った。
ISPSハンダ全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権
大金星から 東到矢(東大阪大柏原高2年)が頂点
準決死闘から新地真美夏(共立女子二校1年)がV2
中・高生のマッチプレー全国大会「ISPSハンダ 第7回全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」が11月28日から3日間、沖縄・名護市にあるカヌチャゴルフコースで行われ、男子32人、女子32人の計64人が出場した。
男子の部は、東到矢(東大阪大柏原高2年)が頂点に立った。大会開催の日前に出場が決定。「楽しもうと思って沖縄に来ました」と、リラックスムードで試合にのぞんだ。2回戦では23年のトヨタジュニアゴルフワールドカップで優勝した佐藤快斗(埼玉栄高3年)と対戦。「無理かなと思っていたが、3番でセカンドが入り、イーグルが取れて波に乗れた」と、6アンド5で勝利する大金星。その勢いで優勝杯を手にした。
いままで、関西での2位が最高順位。初優勝が全国大会とあり「正直、驚いています。アイアンの精度と全体的な飛距離をアップさせて、3月の春高ゴルフでも優勝を狙いたい」と、さらなるビッグタイトル獲得に照準を定めた。
女子の部は新地真美夏(共立女子二高1年)が連覇を達成した。「決勝戦も緊張したが、準決勝戦が一番神経を使いました」。中嶋月葉(作陽学園高1年)とホールに渡る攻防を展開。エキストラホールでティーショットがディボットに入る不運に見舞われ、セカンドがグリーンオーバーしたが、「昨年に比べてピンチに動じなくなった」と、アプローチを直接チップインさせ、激闘に終止符を打った。
「イチローさんの野球に取り組む姿勢が好きです」と、心・技・体ともに鍛え、長年野球界をけん引してきたレジェンドに憧れている。「来年も出場できるように頑張りたい」。イチローの考えを手本にして、前人未踏の3連覇を目指す。
また、今大会から礼儀やプレー姿勢が最も良かった選手を特別表彰するベストプレーヤー賞が設けられ、福田萌維(日章学園高2年)が受賞した。入賞選手は次の通り。
▽男子の部 ①東到矢(東大阪大柏原高2年)②大地悠遥(沖学園高2年)③中本旺希(広島県瀬戸内高1年)④松山怜生(福井工大福井高3年)⑤丸尾怜央(日章学園高2年)⑥藤井太己(長崎日大高3年)⑦東恩納昊貴(宜野湾市立普天間中3年)
▽女子の部 ①新地真美夏(共立女子二高1年)②松原柊亜(日本ウェルネス高2年)③中嶋月葉(作陽学園高1年)④長澤愛羅(ルネサンス高1年)⑤中村心(ECC学園高3年)⑥伊藤愛華(埼玉栄高1年)⑦三橋愛里(東北高2年)⑧福田萌維(日章学園高2年)
連覇を果たした新地真美夏(左)と初優勝の東到矢
ISPSハンダ全国高校・中学選抜チャレンジマッチ
高校男子:北浦 高校女子:伊藤 中学男子:濵口 中学女子:三木が全国切符
マッチプレーの全国大会「ISPSハンダ全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」への出場権をかけた「ISPSハンダ全国高等学校・中学校選抜チャレンジマッチプレー選手権大会」が8月22日から3日間、サンコーカントリークラブ東コース(群馬・高崎市)で行われた。
高校男子は北浦大暉(津田学園高1年)が、中川虎ノ介(作新学院高3年)3&2で下して優勝。同女子は伊藤愛華(埼玉栄高1年)が、伊藤美輝(目黒日大高1年)を1アップで下した。
また中学の部は佐久リゾートGCで8月16日から2日間行われ、男子は濵口潤(長久手北中3年)が、同女子は三木夢依(竜操中1年)がそれぞれ優勝した。
チャレンジマッチの高校の部入賞者
チャレンジマッチ中学の部で優勝した濵口潤(右)と三木夢依(左)
スポーツ報知ジュニアゴルフマッチプレー王者
男子:山田 女子:岩永 敗退「次こそは」
連盟が共催する「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー競技」が11月6日、三重。津市のココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース・クィーンコースで行われ、山田龍之介(南武庫之荘中3年)と岩永杏奈(塚口中3年)がそれぞれ優勝し、11月28日から行われた「ISPSハンダ 第7回全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」(沖縄・カヌチャゴルフコース)に出場した。山田は1回戦、岩永は2回戦で敗退したが、「次こそは」と、ともに来年の出場に意欲を燃やした。
全国大会出場を決めた山田龍之介(左)と岩永杏奈(右)
今年も盛況!ジュニアゴルフクラブチーム連盟主催イベント
高ゴ連と姉妹団体の一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟は、教育の一環として、ゴルフを愛好する子どもに、チーム(団体)を通じて心身の鍛錬とスポーツマンシップ精神を理解させることに努め、規律を重んじる明朗な社会人としての基礎を養成し、次代を担う子どもの健全育成を図ることを目的とする団体だ。今回は、連盟が主催した主なイベントを報告する。
U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦
アスリート・エンジョイ 2クラス計25チームが激戦
全国のジュニアゴルフクラブチームが日本一の座を競い合う「ELECOM Presents U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」(特別後援=一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟、助成=NPO法人イエローエンジェル)が7月30日~8月1日までの3日間、三重・津市にあるCOCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコースで行われた。
15歳以下のジュニアを対象に、1チーム4人(監督1人)で編成するスクランブル方式で行うチーム戦。今回から全員が平均スコア100以上かつ全国大会レベル未出場者のエンジョイクラスと、スコア制限なしのアスリートクラスに分かれ、アスリートクラス8チームとエンジョイクラス17チームが激戦を繰り広げた。
9ホールで行われたエンジョイクラスは、31日がteam EBUNA STARS(キングコース・アウト)、SNAG GIRLS(キングコース・イン)、みっきぃジュニア(クィーンコース・アウト)、OGUジュニアB(クィーンコース・イン)が優勝。8月1日はOGUジュニアB(キングコース・アウト)、team EBUNA STARS(クィーンコース・アウト)、いぶきジュニアゴルフクラブ(クィーンコース・イン)が優勝した。また、2日間の合計スコアで競うアスリートクラスは、サニーレッドが優勝した。
大会当日は、スナッグゴルフ体験やプロによるワンポイントレッスン、スーパーボールすくいなどの縁日なども行われ、大いに盛り上がった。詳細は「ジュニアゴルフチーム連盟」のHPを参照。
U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦に出場した選手たち
八光カップ OSAKA OPENプロアマジュニアゴルフトーナメント
今季大活躍平田プロ参戦
一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟が主催する「八光カップOSAKA OPEN2023 プロアマジュニアゴルフトーナメント」(賞金総額600万円、優勝賞金100万円)が8月10日に、大阪・南河内郡太子町にある太子カントリー倶楽部で開催された。
大会の特別協賛社である(株)八光の花井和延社長は、「2021年にジュニアゴルフの活性化を目的に設立された一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟のキックオフイベントとして開催した『大阪オープン』には、ジュニアゴルファーだけでなくアマチュアゴルファー、ツアーでも活躍する男女プロ選手、シニアプロゴルフ選手が参加するプロ、アマ、ジュニアの交流試合。ジュニアゴルファーにとっては大変貴重な経験になったことと思います」と、この大会創設の意義を話した。
大会には23年シーズン、メジャー制覇をはじめ大活躍の平田憲聖プロも出場。「私もジュニアゴルファー出身者です。プロのプレーを身近に見て感じてほしい」と、ジュニアとの交流を楽しんでいた。
平田 憲聖プロ |
大阪オープンが開催された太子CC |
関通presents2023年度U15大阪ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦
「関通presents2023年度U15大阪ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」が9月(アートレイクゴルフ俱楽部)と、11月(太子カントリー俱楽部)の2回行われ、エンジョイクラスとアスリートクラスに分かれて、9ホールスクランブル方式で競い合った。
9月9日のエンジョイクラスは東海大仰星中学が33で優勝。10日のアスリートクラスは松本軍団が28で優勝した。
また、11月11日のエンジョイクラスはPALMS RANGE 108が37で優勝。12日のアスリートクラスは松本軍団が29で優勝した。
U15大阪ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦に出場した選手(太子CCにて)
ジュニアスポーツフェスティバル
様々なスポーツを体験
今年で2回目となる「ジュニアスポーツフェスティバル」(主催∥一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟、共催∥大阪府)が7月22日に、大阪・東大阪市にある東大阪市花園ラグビー場で開催された。
キッズやファミリーで参加できる体験型スポーツイベントとあって、当日は多くの家族連れが来場した。
スナッグゴルフ体験やゴルフ体験に多くのジュニアが参加。地元・東大阪市出身のプロゴルファー・森井あやめがゲストとして登場すると、会場はおおいに盛り上がった。
また、サッカー(協力∥FC大阪)やラグビー体験(協力∥花園近鉄ライナーズ)、BMX体験(協力∥ドゥールース)、跳び箱教室(協力∥ひらかた体操クラブ)、野球体験(協力∥オリックスバファローズ)など、ゴルフ以外のスポーツ体験も行われ、会場のあちらこちらで子供たちの歓声が上がっていた。
東大阪花園ラグビー場のフィールドを使ってスナッグゴルフ体験が行われた
第1回関通ドリームオープン
岩田がプロの部優勝
プロとアマチュアの交流試合「第1回関通ドリームオープン」が10月28日に、兵庫・三木市のオリエンタルゴルフ俱楽部(18H・パー72)で行われた。プロの部は岩田大河が65(33・32)で優勝した。上位成績は次の通り。
①岩田大河65②東野雄樹67③奥田健司、日高裕貴、福岡大河68
日本高等学校・中学校ゴルフ連盟を様々な面で賛助
カトープレジャーグループ代表・加藤友康氏
「ゴルフを通じて青少年の人間教育を|」を理念に掲げている一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟(以下高ゴ連)を、様々な面から賛助しているのが、レジャー開発・運営企業のカトープレジャーグループ(以下KPGグループ)。今回、同グループの代表である加藤友康氏(58)に活動内容を聞いてみた。
理事長の熱意と理念に賛同
社会に出た時のコミュニケーションツールの一つ 社会人になっても「ゴルフは続けて」 |
1962年に創業したカトープレジャーグループは、「日本のレジャーをもっと楽しく!」をテーマに、ホテル、リゾート、レストラン、エンターテインメント、リバークルーズなど、多岐にわたる事業の開発や、運営を行うトータルプロデュースカンパニー。
KPGグループ代表を務める加藤友康氏()は「地域や社会貢献に努めたい」と、自らが理事長となり、「NPO法人Pleasure for all」を立ち上げ、在大阪ルーマニア名誉領事を務めるほか、KPGが運営する施設がある京都・南丹市や沖縄県を中心に様々なCSR(企業の社会的責任)活動を行っている。
そんなKPGと高ゴ連との出会いは、数年前。近大OBの友人の紹介で、理事長の井上氏と面会したのがきっかけとなった。「ジュニアゴルファー育成のため、支援をお願いしたい」。井上氏の熱意と、高ゴ連が掲げる「ゴルフを通じて青少年の人間教育を」の理念に賛同。「少しですが、ジュニアゴルファーの育成の役に立てれば」と、連盟の賛助会員としてスタートした。
いまでは高ゴ連の姉妹団体となる一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟や、プロゴルファー支援団体へのサポートも行っている。「私も、少しばかりですがゴルフをたしなんでいる一人です。親しい友人とは時々プレーを楽しんでいます。ゴルフは社会に出た時のコミュニケーションツールの一つになります。ジュニアゴルファーはプロを目指している人も多いと思いますが、社会人になった時でもゴルフは続けて欲しい」と、目を輝かせながら、支援の目的を語った。
代表的事業に「つるとんたん」など
◆加藤 友康(かとう・ともやす)1965年3月18日、大阪市生まれ。58歳。近大在学中より家業に携わり、22歳の時に事業継承。2023年4月からグループ代表に就任。代表的な事業としてうどん専門店の「つるとんたん」や沖縄のリゾートホテルの「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」などがある。KPG施設全体の年間利用者数は780万人を超える。
KPGグループが運営する沖縄のリゾートホテル「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」
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飲食事業の旗艦店・うどん専門店「つるとんたん」 |
プロへの登竜門 春高ゴルフ3月20日開幕
春高ゴルフの愛称で呼ばれている中・高生ゴルファーの全国大会「2023年度 文部科学大臣楯争奪 第43回 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」が2024年3月20日に、兵庫・三木市内のゴルフコースで開幕。22日まで全国8地区の予選通過選手とシード選手が文部科学大臣楯を目指し、熱い戦いを繰り広げる。
歴代覇者ツアーで活躍 17年安田祐香 18年岩井明愛 20年川﨑春花
前回王者の大嶋港 夏と2冠達成
春高ゴルフの覇者はプロツアーでも大活躍している。2017年は安田祐香プロ(滝川二高出身)が、2018年は岩井明愛プロ(埼玉栄出身)が優勝。2人とも2022年シーズンのツアーで活躍を見せている。
なかでも2020年に優勝した川﨑春花プロ(大院大高出身)は、22年9月の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で初優勝でメジャータイトルを手にするなど大ブレイクした。
前回の覇者の大嶋港(関西高3年)は、夏の全国大会(緑の甲子園)個人戦も制し、2冠を達成。女子の部を制した飯島早織(ルネサンス高3年)は、日本女子アマで優勝するなどともに活躍している。今春の文部科学大臣楯は誰の手に|。いよいよ3月、プロへの登竜門にもなっている春高ゴルフが開幕する。
前回の春高ゴルフで優勝した飯島早織(左)と大嶋港
昨年は男女ともにプレーオフ
中学の部は男女ともにプレーオフにもつれ込んだが、男子は渋川煌が初優勝。また、女子は黒﨑美羽が逆転で制した。
16年には岩井千怜(プロゴルファー)が優勝。18年には今年プロテストでトップ合格を果たした清本美波が優勝するなど、過去に春中で優勝した選手がプロツアーでも活躍している。次代を担う中学生が日頃の技量をいかんなく発揮する春中ゴルフにも注目したい。
前回の春中ゴルフで優勝した渋川煌(左)と黒﨑美羽
【23年度今後の試合予定】
「ジュニアオレンジボウルゴルフチャンピオンシップ」24年1月2~6日、Biltmore Golf Course(アメリカ・マイアミ)
「エナジックジュニアオープンインOKINAWA」24年2月、エナジック瀬嵩カントリークラブ(沖縄)
「日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権」24年3月26~28日、グンサンカントリークラブ(韓国)
「全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」24年3月20~22日、男子∥オリムピックGC、女子∥チェリーヒルズGC、中学男女∥三木GC
今年の舞台は名門3コース
春中の舞台となるのは、オリムピックゴルフ俱楽部(高校男子)、チェリーヒルズゴルフクラブ(高校女子)、三木ゴルフ俱楽部(中学男女)の3コース。なかでもチェリーヒルズゴルフクラブはコース改造などを経て、1年ぶりの開催となる。
挑戦したくなるレイアウト
【オリムピックゴルフ俱楽部】 1989年に18ホール・パー72、全長7252㍎のチャンピオンコースとして誕生したメンバーシップコース。関西オープンをはじめ、様々なトーナメントが開催されてきた。高低差30㍍のなだらかな丘陵地に広がる18ホールは、それぞれ異なった表情でプレーヤーのチャレンジスピリットをかきたてるコースレイアウトとなっている。 |
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25年日本女子オープン開催コース
【チェリーヒルズゴルフクラブ】 世界的コースデザイナーのロバート・トレント・ジョーンズJr.が設計。キング・クイーン・プリンスとタイプの違った3コース27ホールを展開している。2019年には日本女子ツアー4大メジャーの一つ「第52回日本女子プロゴルフ選手権大会」(キング・クイーン)が開催。2025年には日本女子オープンの開催が決定している。 |
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24年CANチャンピオンシップ開催コース
【三木ゴルフ俱楽部】 1973年に開場した丘陵コースで27ホールを展開。全体に距離が長く変化に富んでいる。南コースは谷越え、池越えホールもあるが、ティからはほとんどピンが見える。東コースは南コース同様広いフェアウェイが樹木で完全にセパレートされている。西コースは砲台グリーンが多く、しかもグリーンにアンジュレーションがあるのでアプローチとパットに注意。 |
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