機関紙 2025年 春号
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「ご縁を大切に」 50周年に向けてさらに飛躍

24年度の報告と5年後の展望を語る

 

連盟では、24年度も「緑の甲子園」や「全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」などの主催競技をはじめ、多くの連盟選手派遣競技を継続して開催してまいりました。今回は、24年度後半の連盟活動報告と、25年度の活動予定を特集します。

 

2025年、謹んで新春のお慶びを申し上げます。おかげさまで当連盟は昨年、創立45周年を迎えることができました。これもひとえに皆さま方のご理解とご支援のおかげと深く感謝しております。そして今年からは50周年に向け、さらに飛躍するための準備期間としてスタートを切ります。

24年度の連盟の活動も「緑の甲子園」をはじめ主要大会を無事に終了することができました。春高・春中を支援いただいております三木市様、マッチプレー共催のISPS様、緑の甲子園協賛のSky株式会社様、連盟代表選手をサポートいただいておりますECC様をはじめ、多くの企業の皆さまのご支援に対して、重ねて感謝申し上げます。

今年は「緑の甲子園個人戦」を日本ゴルフ協会の「日本ジュニアゴルフ選手権」との共催競技に変更し、連盟創設以来の「フォア・ザ・チーム」の教育理念を大切にするべく「緑の甲子園」は団体戦として充実させます。

さて、ジュニアゴルフを取り巻く環境は残念ながら人口の伸び悩みもあり、今後はゴルフ人口の減少が必ずやってくると言われています。そんな状況を打破するには中長期的な人口増加施策が急務です。私は、ゴルフ界がひとつにまとまることが、ジュニアゴルファー、ついてはゴルフ人口の増加につながる方策だと考えております。現在、ゴルフ界にはプロ、アマ、ジュニア、ゴルフ場や用品関係など数多くの団体が存在していますが、各団体の得意分野を生かして連携することが大切だと感じております。

プロはアマやジュニアの手本(憧れる存在)となり、指導をする。アマやジュニアは、教わったことやゴルフの楽しさを周囲に伝える。そしてゴルフ場や用品関係者も一体となってジュニアや初心者をサポートすることで将来のゴルフ人口増に寄与する。そんな「一気通貫型」のシステム作りが必要だと思っております。

また連盟では、4年前に姉妹団体の一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟を設立しました。この先、中学校の部活動が地域移行されることになり、それを見越してゴルフ部に属さないU15(15歳以下)のジュニアゴルファーに、ゴルフの楽しさを伝え、社会のコミュニケーションツールとしてのゴルフの魅力を広める活動をしてまいります。

今後はジュニアスポーツが多種目型になり、生涯スポーツとして4世代が楽しめるゴルフは、その選択肢のひとつに十分なり得ます。5年後の50周年を見据え、連盟では関係各団体とのご縁を大切にし、初心者でも気軽にゴルフを始められる環境作りに力を入れていきます。(一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟理事長 井上尚彦)

 

Sky Presents 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権

緑の甲子園と呼ばれている中高生ゴルファーの全国大会「全国高等学校・中学校ゴルフ選手権」が昨年、栃木県のサンヒルズCC、ピートダイGCVIPコースで行われた。団体戦を8月5日から2日間、8日から2日間は個人戦を実施。中高生ゴルファー日本一を目指して熱い戦いが繰り広げられた。

 

初出場校が熱戦繰り広げた

今大会には多くの初出場校が熱戦を繰り広げた。高校男子の部では東大阪大柏原高(大阪)が創部34年目にして悲願の初出場。9位と入賞に一歩及ばなかったが、キャプテンの今村吏央(3年)は「チームの東到矢が9アンダーと頑張っていたが、自分自身はトラブルに見舞われ、思い通りのプレーができなかった」と初陣を振り返った。

また、中学女子の部に出場した創部1年目の岡山学芸館清秀(岡山)は、初めての全国大会を持ち前のチームワークの良さを武器に6位で終え大健闘した。主将の川﨑は「来年は1年生に入部してもらい、私たちのかっこ良い姿を見てもらいたい」と、後輩を連れて全国の舞台に戻ってくることを誓った。ほかにも青森の八戸光星高が男女初出場するなど、フレッシュなチームが栃木で躍動した。

【初出場校】

▽高校男子 八戸光星(青森)、東大阪大柏原(大阪)

▽高校女子 八戸光星(青森)、浜松学芸(静岡)、金沢学院大付(石川)、ルネサンス豊田(愛知)

▽中学男子 土佐塾(高知)、麗澤瑞浪(岐阜)、同志社国際(京都)、西郷第一(福島)

▽中学女子 岡山学芸館清秀(岡山)、東海大仰星(大阪)

創部34年目にして全国大会初出場を果たした東大阪大柏原高

中学女子の部は創部1年目の岡山学芸館清秀が初出場

<中学団体の部>

男子・滝川第二と女子・埼玉栄が初戴冠

中学団体戦男子の部は滝川第二(兵庫)と日章学園(宮崎)が5オーバーの同スコアで並ぶ大接戦となったが、大会規定により滝川第二が初V。日章学園の5連覇を阻止した。同女子も埼玉栄が初優勝。2位の日章学園に15打差の大差で連覇を阻んだ。

4連覇中の日章学園に1打差をつけられ、迎えた最終ホールのパー5。主将の道上は2打目を大きく曲げ、グリーン手前の池の縁から10㌢のラフへ。しかし、3打目のアプローチを「100球打って1球打てるかどうか」という自画自賛のスーパショットでピン1㍍につけ、「最後は手が震えました」と緊張も冷静にバーディーパットを沈めガッツポーズ。滝川二中に初の戴冠をもたらした。

同女子は、埼玉栄が日章学園の5連覇を阻止した。主将の西本は「皆が頑張ってくれた。

全員がMVPです」と全員で勝ち取った初優勝に笑顔がはじけた。「来年は2連覇を目指して頑張って欲しい」と後輩にエールを送った。

中学団体男子を制した滝川第二

中学団体女子は埼玉栄が優勝

<高校団体の部>

女子・大阪桐蔭と男子・千葉黎明がともに初V 

高校の部は、初日が雷雨の影響で9ホールの短縮競技となり、最終日に残り9ホールを行う2日間18ホールでの決戦となった。

男子は、興国と並び初日首位発進を決めた千葉黎明(千葉)が2日間合計11アンダーで逃げ切り、初優勝した。前回大会も初日首位に立つも3位と惜敗。キャプテンの中嶋太我(3年)は、「2日目落ちるのは黎明のジンクス。今年は攻めすぎずに安定したゴルフを心がけた」と、慎重なゴルフで興国を振り切り、見事リベンジを果たした。

同女子は、3連覇を狙う日章学園(宮崎)と、初優勝に挑むECC学園(滋賀)が初日5アンダーで首位に立ったが、エース・岩永杏奈を筆頭に、オール1年生というフレッシュな編成でのぞんだ大阪桐蔭(大阪)が、2日間合計12アンダーをマーク。初日4位から逆転で悲願の初Vを達成した。

3年生としてサポートメンバーに加わった元山優里は「日頃から勢いのあるチーム。やってくれると思っていました。とくに南田(りいな)が、最終日に2アンダーと頑張ってくれたと思います。選手として出場できなかったのは悔しかったですが、最後に大阪桐蔭が優勝できて良かった」と、涙ぐみながら後輩の偉業をたたえた。

 

高校男子で初優勝した千葉黎明㊨と高校女子を初制覇した大阪桐蔭

亀井幹大と鳥居さくらが選手宣誓

〇…出場校を代表して亀井幹大(大阪学院大高3年)と鳥居さくら(滝川第二高3年)が選手宣誓。「いつも支えてくださっている先生方、監督、コーチ、関係者の方々、そして家族に感謝を忘れずに、正々堂々と戦います」と、力強く宣言した。

緑の甲子園個人の部

高校男子・小川 高校女子・中村 中学男子・神永 中学女子・福田がV

8月8日から2日間、団体戦に続き個人戦が行われ、高校の部は男女ともにプレーオフにもつれ込む激戦となった。男子は小川琥太郎(大院大高1年)と丸尾怜央(日章学園高3年)が10アンダー134で並びプレーオフに突入したが、小川が勝利し文部科学大臣杯を手にした。

同女子は初日首位タイで出た仲村梓(エナジックスポーツ高2年)と左奈々(沖学園高3年)、高岸鈴(生光学園高3年)の3人が10アンダー、134でホールアウト。仲村がプレーオフを制して完全優勝を飾った。

中学男子は14アンダー、130で回った神永直輝(東蒲中3年)が、長﨑大星(日章学園中3年)の猛追を1打差で振り切った。同女子は2位タイで出た福田美来(稲美中3年)が最終日を69で回り6アンダー、138で逆転優勝した。

 

<個人の部上位成績>

▽高校男子①小川琥太郎(大院大高1年)134②丸尾怜央(日章学園高3年)134③呉屋陽星(エナジックスポーツ高1年)、川口史(千葉黎明高3年)、山﨑義也(福岡一高1年)、外岩戸晟士(代々木高2年)

136⑦大西翔駈(興国高2年)、田中天晴(明大中野高3年)、西嶋元風(福岡一高2年)137

▽高校女子①仲村梓(エナジックスポーツ高2年)134②髙岸鈴(生光学園高3年)、左奈々(沖学園高3年)134④山本実希(佐野日大高3年)、戸髙玲奈(ルネサンス高1年)、新地真美夏(共立女子二高2年)135⑦林愛輝美(明秀日立高1年)、長澤愛羅(ルネサンス高2年)、林田万輪(熊本国府高1年)、荒木七海(日章学園高2年)、岩永杏奈(大阪桐蔭高1年)136

▽中学男子①神永直輝(東蒲中3年)130②長﨑大星(日章学園中3年)131③道上嵩琉(滝川二中3年)137④大久保友貴(千葉日大一中3年)、戸村空汰(霞ヶ関中3年)138⑥石口寛樹(大正中3年)140⑦翁浩宇(市場中3年)141

▽中学女子①福田美来(稲美中3年)138②児玉桃(立命館守山中3年)139③山本智亜紗(山手台中2年)、長峰真央(貝塚中3年)140⑤生駒留菜(御田中3年)、本村紅音(宝塚中2年)141⑦永山藍生(千代中3年)、廣吉優梨菜(折尾中3年)142

 

強化合宿兼選考会&中学生High Quality教育合宿

中高生にプロの技伝授

「第2回強化合宿兼選考会」(特別協賛=ECC)と、「第2回中学生High Quality教育合宿」(特別協賛=NPO法人イエローエンジェル)が昨年9月14日から3日間、兵庫・三木市内で開催された。

「オリンピック選手の発掘及び育成」をテーマに、いままで高校生と中学生の合宿を別々に行っていたが、今回は春中・春高ゴルフが行われている三木市内で初めて合同開催。高校生男女15人、中学生男女16人が、連盟ヘッドコーチの鈴木規夫プロをはじめ、同フィジカルコーチの廣戸聡一氏の講義・指導を受けた。

また、「目の紫外線対策」と題した講義を初日に実施。メジャー大会1勝を含むレギュラーツアー5勝、シニアツアー1勝を挙げた芹澤信雄プロ(64)が登壇し、目を痛めた自身の体験から目に対する紫外線対策の大切さを語った。

2日目は、連盟フィジカルコーチの廣戸聡一氏による「フィジカルトレーニング」が行われ、骨格標本をもとに、体の動きのメカニズムなどを講義。その後市内ゴルフ場で、連盟ヘッドコーチの鈴木規夫プロが打撃やパッティングを指導した。最終日は18ホールをプレーし、3日間の合宿を終了した。

 

廣戸氏(下段中央)と記念撮影をした高校生(中央から右側)と中学生ゴルファー

 

「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ2024」

(24年8月19日~20日、太平洋クラブ益子PGAコース)

関西が中国を圧倒V

全国8地区から選抜された中学、高校の男女各8人、計16人がチームを組んでポイントを競い合う団体戦。

7回目を迎え同大会には、渋野日向子をはじめ古江彩佳、安田祐香、西村優菜、山下美夢有、蟬川泰河らも出場するなど、多くのプロゴルファーへの登竜門となっている。

24年の優勝は、岩永杏奈(大阪桐蔭高1年)と大西晃盟(滝川二高1年)の23年日本ジュニア覇者を擁する関西。198㌽対150㌽と中国を圧倒。4回目Vを飾った。順位は次の通り。

【成績】①関西②中国③四国④東北⑤九州⑥中部⑦関東⑧北海道

圧倒的な強さで優勝した関西チーム

 

「アジアジュニアゴルフチャンピオンシップ2024」

(24年9月10日~12日、韓国・グンサンカントリークラブ)

日本男子4位、女子3位

連盟代表選手男女各3人が日本チームとして出場した。競技は3日間にわたり、3人のうち上位2人のスコア合計で競われた。男子は韓国が423ストロークで優勝。日本は447ストロークで4位に終わった。女子は429ストロークのタイが優勝。日本は449ストロークで3位に入った。

また個人戦男子は、東が7位。東本は10位、波部は11位だった。女子は鳥居さくらが5位と健闘。祇園は9位、北川は10位。団体戦の結果は次の通り。

【男子】①韓国423②タイ431③シンガポール436④日本447⑤台湾459

【女子】①タイ429②韓国434③日本449④シンガポール455⑤台湾472

アジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップ出場選手

波部 俊一朗(大阪学院大学高等学校3年) 大阪府

東  到矢(東大阪大学柏原高等学校3年) 大阪府

橋本 拓英(三重高等学校3年) 三重県

鳥居 さくら(滝川第二高等学校3年) 兵庫県

祗園 美衣菜(岡山理科大学附属高等学校3年) 岡山県

北川 紗玖楽(N高等学校3年) 大阪府

 

ISPSハンダ

第8回全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会

(24年11月26日~28日、沖縄・名護市 カヌチャゴルフコース、男子32人、女子32人出場)

男子の部 外岩戸全国2冠  女子の部 吉崎が沖縄に初優勝杯

毎年、沖縄で行われているマッチプレー全国大会の決勝戦。女子の部で吉崎マーナ(沖縄カトリック高2年)が、同じ沖縄県出身の新垣くらら(エナジックスポーツ高2年)を6アンド5で破り、沖縄県に初の優勝杯をもたらした。「1回戦から自分の持ち味を存分に出せた」と、持ち前のショットの精度と得意のパッティングがさえ渡った。同郷の大先輩・宮里藍にあこがれる高校2年生は、「25年はプロテスト通過、そして20歳で米国ツアーに参戦したい。そのためにオフにフィジカルを鍛えます」と、先を見据えた。

男子は春の全国大会覇者の外岩戸晟士(ほかいわと・せいじ、代々木高2年)が呉屋陽星(エナジックスポーツ高1年)を4アンド3で下し、全国大会2冠を達成した。「アイアンショットには自信がある」というショットメーカーは「沖縄の特有の強風に、独特の芝質。5回戦したが、耐えるゴルフに徹しました」と、終始我慢のゴルフを展開。「グリーンの読みなどは呉屋くんに地元の利があったが、得意のショットでアドバンテージが取れたのが勝因」と、決勝戦を振り返った。「次は春高連覇。そして日本アマで優勝したい」と、さらなる飛躍を誓った。

▽男子の部①外岩戸晟士(代々木高2年)②呉屋陽星(エナジックスポーツ高1)③橋本拓英(三重高3年)④中本旺希(広島県瀬戸内高2年))

▽女子の部①吉崎マーナ(沖縄カトリック高2年)②新垣くらら(エナジックスポーツ高2)③根田うの(立命館慶洋高1年)④長澤愛羅(ルネサンス高2年)

           全国マッチプレーに出場した選手

優勝した外岩戸㊨と吉崎マーナ

「ISPSハンダ 全国中学校・高等学校選抜チャレンジマッチプレー選手権大会」

高校男子・原田 高校女子・丸尾 中学男子・下ノ堀 中学女子・荻原が全国切符

マッチプレー全国大会「ISPSハンダ全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」への出場権をかけ、中高生ゴルファーが熱い戦いを繰り広げた。

高校の部は昨年8月20日から3日間、サンコーカントリークラブで行われ、男子は原田千力(生光学園高2年)が、藤澤聖太(滝川二高2年)5&4で下して優勝。同女子は丸尾七海(日章学園高1年)が、叶結衣(沖学園高2年)を1アップで下した。

また中学の部は佐久リゾートゴルフ倶楽部で昨年8月16日から2日間行われ、男子は下ノ堀功太(鹿児島市立清水中2年)が島田楽生人(伊勢崎市立四ツ葉学園中3年)を19H目で、また同女子は、荻原すいみ(本庄第一中3年)が髙山さらら(神戸市立西代中3年)を4アンド2で下してそれぞれ優勝。各上位2人が全国大会へ進出した。

 

 

「ジュニアオレンジボウルゴルフチャンピオンシップ2024」

男子・小川18位 女子仲村11位タイ

「ジュニアオレンジボウルゴルフチャンピオンシップ2024」が25年1月3日~6日まで、米国・Bitmore Golf Corseで行われ、昨年8月の緑の甲子園個人戦高校の部で優勝した小川琥太郞(大阪学院大高1年)と、仲村梓(エナジックスポーツ高等学院2年)が連盟代表選手として出場した。

小川は初日69(2アンダー)と上々の滑り出しだったが、2日目は74、3日目72、最終日74とし、289ストローク18位でフィニッシュ。一方、仲村は初日から3日間は74、最終日は71とまとめたが、293ストローク11位タイで終えた。

「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー競技」

男子・中山 女子・岩永が全国切符

報知新聞社と共催のマッチプレー戦が昨年11月11日、三重・津市のココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース・キングコースで行われた。

昨年8月に開催されたスポーツ報知ジュニアゴルフ選手権関東大会、同西日本大会の上位者8人によるマッチプレー戦。男女優勝者には「ISPA ハンダ 全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」への出場権が付与された。

男子は中山大生(千葉黎明高2年)が優勝。1回戦で溝川陽大(浪速中2年)を5アンド3で下すと、決勝戦も5アンド3で東路敏(熊谷市立大幡中3年)に勝利。沖縄行きの切符を手にした。

また女子は、1回戦で長峰真央(千葉市立貝塚中3年)を1アップで撃破した岩永梨花(伊丹市立塚口中1年)が、決勝戦で赤穂未来(神戸市立広陵中2年)と20ホール目にもつれ込む激戦を制し、沖縄行きを決めた。

▼男子の部①中山大生(千葉黎明高2年)②東路敏(熊谷市立大幡中3年)③森本樹(滝川二高1年)④溝川陽大(浪速中2年)

▼女子の部①岩永梨花(伊丹市立塚口中1年)②赤穂未来(神戸市立広陵中2年)③伊藤愛華(埼玉栄高2年)3アンド2④長峰真央(千葉市立貝塚中2年)

優勝を決めて、沖縄行きの切符を手にした岩永梨花㊧と中山大生

 

「宮里藍インビテーショナルsupported by SUNTORY2024」

連盟派遣競技の「宮里藍インビテーショナルsupported by SUNTORY2024」は昨年10月12日から3日間、沖縄・PGMゴルフリゾート沖縄 ブーゲンビレア・デイゴコースで開催され、連盟8地区から推薦を受けた選手が出場した。地元・沖縄の吉崎マーナが2日間合計141(72・69)で優勝。1打差2位には伊藤美輝、3位は144の井上蒼海奈が入った。

 

連盟の姉妹団体である一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟(井上尚彦代表理事)は、ジュニアゴルファーの人口拡大と育成を目的に、U15を対象にしたチーム戦やイベントなどの活動を行っている。新春号では24年度の主な試合を報告します。

 

「センコーpresents 第1回U15全国ジュニアゴルフフェスティバル

 supported by PING」

全国20チームが激突

15歳以下のエンジョイゴルファーの祭典「センコーpresents 第1回U15全国ジュニアゴルフフェスティバル supported by PING」が昨年8月18日から3日間、滋賀・蒲生ゴルフ俱楽部とクレフィール湖東で初めて開催され、全国から20チームが参加し、熱戦が繰り広げられた。

期間中はクレフィール湖東で、スナッグゴルフの体験会やピンゴルフジャパンによる保護者向け講習会などを実施。夜には特設会場でスナッグアウトチーム対抗戦が行われると、会場内は歓声に包まれた。

また蒲生GCでは長谷川祥平、岩田大河プロをゲストに迎えたレッスンや、9Hのスクランブル戦が行われ、3日間のフェスティバルが盛況のうちに終了した。

参加選手は「全国大会に出場できてうれしかった」「みんなと力を合わせてゴルフができて楽しかった」「様々なイベントがあったので、面白かった」など、夏の思い出とともに笑顔で近江路をあとにした。

【優勝チーム】

■19日=比良・WAKANA GOLF SCHOOL(滋賀)、伊吹・Enagic Okinawa(沖縄)、鈴鹿・NASCO Jr(大阪)。4人1チームによるスクランブルダブルペリア戦。

■20日=比良・Enagic Okinawa、伊吹・HARIMAバーディーズA(兵庫)、鈴鹿・井原ゴルフキッズクラブ(岡山)。同スクラッチ戦。

長谷川祥平、岩田大河プロと参加者全員が記念撮影

 

 

 

「第4回八光カップ 大阪オープン2024 プロアマジュニアゴルフトーナメント」

松坂大輔氏らが参加

ジュニアゴルファー育成を目的に行われている「第4回八光カップ 大阪オープン2024 プロアマジュニアゴルフトーナメント」(賞金総額600万円、優勝賞金100万円)は昨年7月29日、大阪・南河内郡にある太子カントリー倶楽部で行われ、プロとアマ、ジュニア164人が同じ舞台で競演した。

プロの部には、昨季4勝を挙げ、賞金ランク2位と大躍進した平田憲聖(24)=エレコム=が出場。「成績よりも、ゴルフを楽しむことを大切にしてほしい」とジュニアゴルファーへエールを送った。また今回は、アマチュアスペシャルゲストとして、元メジャーリーガーの松坂大輔氏や俳優の石田純一氏も参加するなど、盛況のうちに幕を閉じた。

なお、プロの部男子は、9アンダー62で白石大和が優勝、同女子は森井あやめが6アンダー65で連覇を達成し、それぞれ賞金100万円を獲得した。

(左から)石田純一氏、松坂大輔氏、上重聡氏もゲスト参加

大阪オープンの舞台となった太子CC

 

 

 

「第3回ジュニアスポーツフェスティバル inてんしば

 supported by 明治安田」

ゴルフ体験コーナー大盛況

昨年9月7日に、大阪・天王寺公園内「てんしば」で開催された「第3回ジュニアスポーツフェスティバル inてんしば supported by 明治安田」は、関西発のプロスポーツチームが協力し、様々なスポーツを体験することができるイベントだ。

当日は天候にもめぐまれ、絶好のスポーツ日和となったこともあり、午前10時の開場と同時に多くのファミリーが来場。野球やサッカー、バレーボール、ラグビー、BMX、跳び箱などのスポーツを楽しんだ。

なかでも長い列を作ったのが、大阪発プロゴルフチーム「TEAM―I OSAKA(チームアイ大阪)」によるゴルフ体験コーナー。プロの指導によりナイスショットが出るたびに、大きな歓声が上がっていた。

イベントを主催する一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟の井上尚彦代表理事は「関西のプロスポーツチームの協力と、多くの企業のお力添えがあって開催できたことを感謝申し上げます。今後もジュニアが様々なスポーツ体験を楽しむことができるイベントとして継続していきたいと思います」と、関係者全員に謝意を述べた。

老若男女問わずスポーツを楽しむことができるジュニアスポーツフェスティバル。

ゴルフ体験にも多くの人が参加した

 

 

 

「ジャパンクリエイトカップ 第1回ジュニア&シニアオープントーナメント」

男子・平松 女子・井上 プロの部・宮本が優勝

ジュニアゴルファーとシニアプロが同じ舞台でプレーする「ジャパンクリエイトカップ 第1回ジュニア&シニアオープントーナメント」(賞金総額1400万円、優勝賞金150万円)が昨年7月30日から2日間、兵庫・西宮市のよみうりカントリークラブで行われ、シニアプロ40人、ジュニアゴルファー68人が熱い戦いを繰り広げた。

30日に行われたジュニアの部は、男子は平松孝太郎(興国高3年)が6アンダー66でプレーし優勝。女子は5アンダー67で井上姫花(ECC学園高2年)が制した。また、プロの部は宮本勝昌(52)=シーミュージック=が、2日間合計12アンダー132で優勝し、賞金150万円を獲得した。

ジュニアの部で入賞した選手たち

(前列左から3人目が男子優勝の平松孝太郎、4人目が女子優勝の井上姫花)

 

 

 

 

「第1回U15全国ジュニアアスリートゴルフクラブチーム選手権大会」

「NEXUS KANSAI」初代王者

U15のアスリートクラスによる全国大会「第1回U15全国ジュニアアスリートゴルフクラブチーム選手権大会」が昨年8月5日から2日間、栃木・日光市のピートダイゴルフクラブVIPコースで開催され、全国から選抜された9チームが出場し熱戦が繰り広げられた。

競技は2日間27ホール(1日目9H、最終日18H)で行い、4人中3人の合計スコアで争われ、同スコアの場合は最終日のスコアで順位を決定した。

結果は、329ストロークで「NEXUS KANSAI」と「埼玉県選抜」の2チームが並んだが、最終日を216でまとめた「―KANSAI」が第1回王者に輝いた。

初代王者に輝いた「NEXUS KANSAI」

 

 

 

「関通presentsU15ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」

ジュニアゴルファーが気軽にゴルフを楽しめる「関通presentsU15ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」が滋賀、大阪、兵庫の各府県で春季、秋季の各2回、開催された。各大会とも9ホールのスクランブル方式で行われ、平均スコア100ストロークの子供たちや、コースラウンドが初めてという子供たちも参加。チームメイトのナイスショットには歓声が上がり、ミスは互いに励まし合うなど、各地で熱戦が繰り広げられた。

 

 

ジュニアゴルフクラブチーム連盟の25年度のイベントスケジュールは下記QRコードからご覧いただけます。

大切なのは人間力 世界へ羽ばたくジュニアを応援

「語学力も大切にしてほしい

「ゴルフを通じて青少年の人間教育を―」を理念に掲げている一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟(以下高ゴ連)を、応援しているのが、英会話を中心とした総合教育・生涯学習機関「ECC」。今回、同社の代表取締役社長を務める花房雅博氏(70)に活動内容を聞いてみた。

「世界へ羽ばたくジュニアを応援したいと」と語った(株)ECC・花房社長

 

連盟理念に賛同

ECCは、1962年にECC外語学院として創業。「語学教育をもって世界平和に貢献する」を基本理念に掲げ、英会話を中心に、語学教育にとどまらない様々な学習機会を提供する生涯学習機関として世界に展開するグローバル企業だ。

連盟との出会いは約6年前。同社が2018年に創立した通信制高校「ECC学園高等学校」(現在は学校法人として独立)のスーパーアスリートコースにゴルフ部を創設したことがきっかけ。「ゴルフ部の林大作監督が、高ゴ連の井上理事長の教え子だった縁から、『ゴルフを通じて青少年の人間教育を―』という連盟の理念に賛同したのが始まりです」。

数々の競技会に出場経験がある花房社長だが、「アマチュアの競技ゴルファーの30㌫ぐらいは、ゴルフのことしか考えていない。私は、ゴルフの上達とともに人間力をつけることも大切だと思っています」と自身の持論と一致したことで、次代を担うジュニアゴルファーへの支援を決めたのだという。

現在は連盟の賛助会員に名を連ねると同時に、「世界へ羽ばたく準備を応援したい」と、毎年春と秋に行われている強化合宿兼連盟代表選考会を支援。海外派遣選手には「ルールの認識や選手間のコミュニケーションなど、海外で活躍するには英語は必要不可欠」と、語学力を身につけるサポートも行っている。

「合宿に参加した選手は、必ず手紙を送ってくれます。全員の手紙に必ず目を通していますが、感謝の気持ちがとても伝わってきます。応援しがいがありますね」と、今後もジュニアの感謝の気持ちにこたえていきたいという。

 

英語の壁は高い

 また同社には、世界に挑戦しようとするプロゴルファーからも語学サポートの依頼も多い。「英語の壁はなかなか高いですが、ゴルフを大切にするように、語学力も大切にしてほしい。そしてまずは人間として、社会人としての基礎を身につけてもらいたい」と、エールを贈った。

 

◆株式会社ECC 1962年ECC外語学院として創業。現在は「ECCジュニア」をはじめとする幼時からシニア世代まで、それぞれの目的を実現する独自のカリキュラムや教材を導入している総合教育・生涯学習機関。また近年では、訪日外国人に向けた日本語教育も行うなど、語学を通じて、次代に合った「真の国際人」としての人材を育成している。

【建学の理念】

本学は外国語教授を通じて、近代的なセンスと国際的な感覚を持った社会に実際的に活躍でき得る有用な人材を育成しようとするものである。以て国際間の人々の交流と相互理解を促進し、世界の文化向上とその恒久平和樹立に寄与したい。

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春高・春中ゴルフの愛称でおなじみの個人戦全国大会「全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」は、3月19日から3日間、兵庫・三木市内の3コースで行われる。特別取材班では、昨年の大会を振り返るとともに、今回の展望を占ってみた。

 

3月19日開幕 春高ゴルフ展望占う

高校男子・外岩戸連覇なるか 高校女子・注目筆頭は岩永

覇者はプロツアー活躍選手が多い!!

前回大会、高校男子は外岩戸晟士(ほかいわど・せいじ)が3日間首位を守りきる完全優勝を飾った。同女子は左奈々が最終ホールまでもつれ込む激戦を制した。また、同時に行われた「中学校ゴルフ選手権」は、岡田健太郎と伊藤せあらがそれぞれ頂点に立った。

実は春高の覇者はプロツアーでも活躍している選手が多い。安田祐香プロ(2017年)、岩井明愛プロ(2018年)、川﨑春花プロ(2020年)、大嶋港(2022年)など、現在の男女ツアーで優勝経験がある選手が歴代優勝者に名前を連ねている。

 

小川や仲村などの実力者がズラリ

 今年の注目は外岩戸だ。昨年は春高に続いて11月の全国マッチプレー戦も制し、全国大会2冠を達成。昨年完全優勝を果たした相性の良いオリムピックGCなら連覇も夢ではないだろう。女子の注目筆頭は大阪桐蔭高1年の岩永杏奈。昨年の緑の甲子園団体戦ではチームをけん引。同校を悲願の初優勝に導く活躍を見せた。また女子ツアーでもローアマに輝くなど、着実に力を付けている。そのほか昨年の緑の甲子園個人戦覇者の小川琥太郎(大阪学院高1年)と、仲村梓(エナジックスポーツ高2年)の夏春連覇にも注目したい。

今春の文部科学大臣楯は誰の手に―。いよいよ3月、プロへの登竜門にもなっている春高ゴルフが開幕する。(特別取材班)

 

前回大会の入賞選手(前列左から4人目が左、同5人目が外岩戸

 

名門3コースで激戦繰り広げる

激戦の舞台となるのは、オリムピックゴルフ倶楽部、チェリーヒルズゴルフクラブ、三木ゴルフ倶楽部の三木市内屈指の名門コース。

【オリムピックゴルフ俱楽部】

関西オープンなど幾多の競技が行われた本格派チャンピオンコース。

 

 

【チェリーヒルズゴルフクラブ】

過去に日本女子プロゴルフ選手権を開催し、今年は女子メジャー「日本女子オープン」が開催される戦略性豊かなコース。

 

 

【三木ゴルフ俱楽部】

昨年ACN選手権が行われ、今年も継続開催が決定している。

 

 

 

 

日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権

男子が連覇に挑む

24年度最後の派遣競技となる「第24回日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権2024」は、3月24日から3日間、奈良・KOMAカントリークラブで開催される。日本チームは、連盟代表選手男女各4人及び、選抜された中学生男女各2人で編成。男子は昨年に続き優勝を目指す。また惜敗した女子は、昨年のベストプレーヤーの長澤愛羅(ルネサンス高2年)を中心にリベンジに挑む。

 

【2025年度主催・共催競技スケジュール】

「日本ジュニアゴルフ選手権競技」8月20~22日、霞ヶ関CC、東京GC

「全国高等学校チャレンジマッチプレー選手権」8月19~21日、サンコーCC

「全国中学校チャレンジマッチプレー選手権」8月20~21日、佐久リゾートGC

「全国高等学校ゴルフ選手権」8月27~29日、サンヒルズCC

「全国中学校ゴルフ選手権」8月27~28日、ピートダイGC VIPコース

「PGAジュニアゴルフ選手権」未定、太平洋クラブ益子PGAコース

「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー戦」11月(予定)、未定

「全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権」11月26~28日、カヌチャゴルフコース

「全国高等学校ゴルフ選手権春季大会」26年3月18~20日、男子∥オリムピックGC、女子∥チェリーヒルズGC

「全国中学校ゴルフ選手権春季大会」26年3月18~20日、三木GC

 

【2025年度派遣競技スケジュール】

「THE ROYAL JUNIOR 2025」4月18~20日、ザ・ロイヤルGC

「2025トヨタジュニアゴルフワールドカップ」6月24~27日、中京GC石野コース

「アジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップ」未定(9月)、グンサンCC・韓国

「ジュニアオレンジボウルゴルフチャンピオンシップ」26年1月3~6日、ビルトモアGC・米国

「第25回日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権」未定(26年3月)、グンサンCC・韓国

 

 

 

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