機関紙 2026年 春号
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機関紙 一覧

井上理事長が年頭あいさつ

ジュニアゴルファーの夢後押し

「日本のジュニアは世界で十分通用する力を持っています

これからは海外の大学への進学も視野に入れてください」

 

2025年の大きな変化としては、毎年8月に行っていた夏の選手権大会(緑の甲子園)の個人戦を、日本ゴルフ協会の『日本ジュニア』と共催することとしました。これにより同選手権は団体戦がメインとなり、予選会を創設するなどのレギュレーション変更により、いままでになく熱い戦いが繰り広げられました。また大会の模様が、地上波およびBS放送で全国配信されたことで、同選手権を多くの人々に知っていただけたことと思います。

さらに、日韓対抗戦やアジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップなどの従来の海外派遣試合に加えて、10月に『日中親善中学校ゴルフ対抗戦』をあらたに開催しました。日本のジュニアゴルファーは世界で十分通用する力を持っています。これからはもっと海外へ目を移すことが大切。日本のみならず海外の大学への進学も視野に入れてください。その夢を後押しするためにも、ゴルフを通じて国際交流を深め、世界に通用する人材の育成を推進していきます。

そして連盟では『ゴルフを通じて社会に役立つ人づくり』という『理念』に立ち返りたいと考えております。この『理念』をより多くのジュニアゴルファーに肌で感じていただくため、11年間続いてきた中学教育合宿の公募制を検討するなど、さらなる変革にチャレンジしていきます。(一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟理事長・井上尚彦)

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「緑の甲子園「Sky presents 2025年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会 文部科学大臣旗争奪 団体の部」

中学の部男子・日章学園 2年ぶり奪冠

女子は埼玉栄が連覇

中学の部は男子が17オーバーで日章学園中(宮崎)が2年ぶりにVを奪還。女子は同じく17オーバーの埼玉栄中(埼玉)が2連覇を飾った。

日章学園の今大会にかける思いはどの学校よりも強かった。23年まで4連覇を達成したが、24年は、滝川第二中に同スコアながら大会規定で惜敗。「すごく悔しい思いをした。これでダメだったら後悔はないというくらい一生懸命練習をしてきました」と主将の杉本翔(3年)。優秀選手に贈られるMVPを獲得する活躍で、V奪還の立役者となり、連覇達成の目標を後輩に託した。

24年に悲願の初優勝を飾った埼玉栄は、偉業を成し遂げた先輩たちからのエールに応え見事連覇を達成した。「(優勝が決まり)早速先輩たちに報告しました」と、主将の近重怜奈(3年)は重責から解放されホッとした表情を見せた。後輩たちに向け「成績も大事だけど、感謝の気持ちを忘れないように伝えたい」と一番大切なことを後輩に引き継いだ。

2位に15打をつける圧勝劇を演じ、V奪還を果たした日章学園中

先輩たちからのエールに応えて連覇を達成した埼玉栄中

中学・高校7校初出場

麗澤瑞浪高が大健闘

中学、高校合わせて7校(うち一校は棄権)の初出場が熱戦を繰り広げた。なかでも高校女子で初出場の麗澤瑞浪高(岐阜)が、決勝ラウンドに駒を進める大活躍をみせた。

女子プロゴルファーの神谷そらを姉に持つ神谷ひな(3年)が予選2ラウンド目の最終ホールでバーディーをとり、混戦を抜け出して7位で予選を通過した。「姉には不安なことがあれば、聞いてもらったりしています。決勝は予選スコアは関係なく、一発勝負。攻めるゴルフでスコアを伸ばしたい。目標はトップ3」。

決勝ラウンドでは一時優勝を狙える位置まで順位を上げるなど躍進。トップに4打差の3位タイでフィニッシュし、目標の3位を見事達成した。

高校女子の部初出場ながら決勝ラウンド進出し、3位タイと健闘した麗澤瑞浪高

【初出場校の声】

<中学男子>

東農大二中(群馬県)・田中勝則監督「今大会はやり切ることを目標にし、足りない物探しの大会でした。次回は上位を狙いたい」

<中学女子>

滝川第二中(兵庫県)・個人MVP道上稀唯「自分が崩れたらチームに迷惑がかかると思って頑張りました。次回は優勝を目指したい」

麗澤瑞浪中(岐阜県)・長谷川一弘監督「合い言葉は『ナイスショットの数を増やすより、ミスを繰り返さない』。1年後は弱点を補い、今回よりも順位をあげたい」

香芝西中(奈良県)・髙垣友里主将「凄く緊張していた。気合いが空回りし、実力が発揮できなかった。次回はMVPを狙います」

山梨学院中(山梨県)・篠原監督「人数が揃って初めて出場できました。選手も自己ベストが出て良い大会になりました」

 

〇…開会式では、ラグビー元日本代表の田中史朗=NECグリーンロケッツ東葛アカデミーディレクター、写真=がスペシャルゲストとして登壇。「ワンチーム」のスローガンのもと、2019年に日本代表初となるベスト8を成し遂げた田中が「ワンチームになるには、人を頼り、自分が気付いたことを人に伝え、そして本音で話し合う。そうすればチームは一つになれます」と、団体競技で大切なポイントを話すと、選手は真剣なまなざしで聞き入っていた。最後に、高校ゴルフ連盟の応援ソングを歌うビーグルクルーのYASSが団体戦テーマソング「ワンチーム」を熱唱すると、会場内は一気に熱気に包まれた。

 

 

2025年度日本ジュニアゴルフ選手権競技presented by Sky

25年8月20日~22日、埼玉・霞ヶ関CC(15~17歳の部)、埼玉・東京GC(12~14歳の部)

 

ジュニアゴルファー日本一決定戦

男子15~17歳・道上 女子15~17歳・吉﨑がV

36H短期決戦

昨年から日本ゴルフ協会と日本高等学校・中学校ゴルフ連盟との共催試合となったジュニアゴルファーの日本一決定戦が昨年8月20日から3日間、埼玉県にある霞ヶ関カンツリー倶楽部と東京ゴルフ倶楽部で行われた。

暑さ対策で予選(20日、21日)が各日9ホールに短縮。最終日は18ホールをラウンドし、合計36ホールの短期決戦となった。

男子15~17歳の部(霞が関CC・東コース7443㍎、パー71)は、外岩戸晟士(ほかいわど・せいじ、代々木高3年)と、道上嵩琉(みちうえ・たける、滝川二高1年)が9アンダー133で並んだが、プレーオフ1ホール目で道上がバーディーを決め優勝した。日本一の座に輝いた高校1年生は「集中して、最高のゴルフしようと思った。とてもうれしいです」と喜びを爆発させた。

同女子(同・西コース6620㍎、パー73)は、2日目に首位に立った吉﨑マーナ(沖縄カトリック高3年)が12アンダー134でV。「最終ホールまでトップだとは分からなかった。最後まで攻めの気持ちでプレーしたのが良かったです」と勝因を語った。

12~14歳の部 男子・髙浦、女子・岩永が制す

また、12~14歳の部の男子は10アンダー134の高浦維吹(袖ヶ浦市立昭和中3年)が、同女子は岩永梨花(塚口中2年)が7アンダー137で頂点に立った。

15~17歳の部で優勝した道上嵩琉㊨と吉﨑マーナ

「緑の甲子園「Sky presents 2025年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会 文部科学大臣旗争奪 団体の部」

(2025年8月27~29日、高校の部=栃木・サンヒルズCC、

男子6891㍎、女子6241㍎・パー72)

(高校男子)3年ぶり5度目V・埼玉栄

(高校女子)予選3位から悲願成就・ECC学園

中学・高校ゴルフ部日本一決定戦「緑の甲子園」は、2025年8月27日~29日に栃木県のサンヒルズGC(高校の部)とピートダイGC VIPコース(中学の部)で行われた。今回から高校の部が、予選ありの3日間競技へと変更されたことで、決勝ラウンドではドラマが待ち受けていた。

プレーオフ制す

高校団体の部は2日間の予選を終え、男女それぞれ上位8チームが決勝Rへ進んだが、予選のスコアを持ち越さないため男女ともにドラマチックな結末となった。

男子は予選5位の埼玉栄高(埼玉)が、予選2位の興国高(大阪)をプレーオフで下し、3年ぶりに文部科学大臣旗を奪還。5度目の優勝を飾った。

16アンダーでホールアウトした埼玉栄高に対し、後続組の興国高・河口聖哉(2年)が18番でバーディーを奪い、同スコアで並んだためプレーオフへ突入した。

プレーオフは、埼玉栄高・神永直輝(1年)と興国高・大西翔駈(3年)が対戦。パーをセーブした神永に対して、大西がパーパットを外したため1ホール目で決着がついた。神永は「ここまで来られたのは、キャプテンがチームをまとめてくれたおかげ。プレーオフではセカンドが3㍍についたので、できればバーディーで締めてガッツポーズを決めたかったが、とにかく勝てて良かった。連覇を狙いたい」と激闘を振り返った。

 

19打差を大逆転

女子は予選3位のECC学園高(滋賀)が悲願の初V。予選ではトップのルネサンスに19打差をつけられたが、決勝ラウンドでは安定したプレーを展開。創部6年目(25年時点)で女子ゴルフ部の頂点に立った。主将としてチームを引っ張ってきた黒﨑美羽(3年)は「予選のスコアは気にしなかった。メンバーもそろっているので優勝できると信じて戦いました。今回のMVPはいつも支えてくれた監督です」と、いつまでも笑みが絶えなかった。

男女ともに下克上の様相となった決勝ラウンド。あらたなスキームで行われたことで、最後まで見ごたえのある試合となった。

高校団体の部で優勝した埼玉栄高(中央から右)とECC学園高の選手

賞金王巣立った教育合宿

予防医療の講義も

連盟では「ゴルフを通じて社会に役立つ人づくり」という理念を伝えるため、昨年9月13日から3日間、兵庫・三木市内で「第2回強化合宿兼選考会」と「第2回中学生 High Quality 教育合宿」を開催した。

13日は「病気のない社会を作る」を合言葉に、2020年からシニアツアー「コスモヘルスカップ」を開催しているコスモヘルスの木全勇気さんが「アスリート人生を長くするための予防医療」をテーマに講義を行った。

14日は連盟のフィジカルコーチである廣戸聡一氏が骨格標本を使って、骨格の動きを実演。「体の構造を知り、体の柔軟を高めることで、自分の限界は突破できる」と説いた。その後、市内コースで鈴木規夫連盟ヘッドコーチと並河恭子プロが打撃とパッティングを指導した。

最終日は市内のコースで18ホールをラウンド。2日間の講義内容を実践し、合宿を終えた。

 

 

第2回教育合宿&強化合宿に参加した中学・高校生(右から4人目は鈴木規夫プロ)

 

中学・高校の代表選手へ「予防医療」をテーマに講義を行ったコスモヘルスの木全勇気さん(中央右)

 

 

金子駆大は自分の形持っていた

鈴木連盟ヘッドコーチ印象「積極的に質問してくる選手」

中学生ゴルファーにエチケットとマナー、そしてゴルフの楽しさを伝えようと、NPO特定非営利活動法人・イエローエンジェルの支援のもと開催されている「全国中学生High Quality教育合宿」。この合宿からは、昨年の賞金王・金子駆大をはじめ、多くのプロが巣立っている。このたび連盟ヘッドコーチを務める鈴木規夫プロが、合宿に参加した金子プロに対する思い出を語った。

「積極的に質問をしてくる選手だったと記憶しています。アドレスやスイングは独特だが、自分の形をしっかりと持っていた。プロになっただでなく、賞金王にまで駆け上がったのは、他の選手より探求心が勝っていたのだろう。夢は何かと聞いた時に『世界で活躍する』と答えのを覚えています。今季は米国下部ツアーに出場するが、PGAツアーで活躍するという夢への第一歩を踏み出しているようです。金子プロをはじめ、この合宿を卒業しプロの世界や社会で成長していく選手たちの姿を見るたびに、この合宿を開催している意義があったと感じています」

 

「アジアジュニアゴルフチャンピオンシップ2025」

(25年11月18日~20日、韓国・グンサンカントリークラブ)

日本男女とも2位

連盟代表選手男女各3人が日本チームとして出場した。競技は3日間にわたり、3人のうち上位2人のスコア合計で競われた。男子はタイが457ストロークで優勝。日本は465ストロークで韓国と並んだが、大会規定により2位に入った。女子は451ストロークで韓国が優勝。日本は465ストロークで2位と健闘した。

また個人戦男子は、韓国のGyubeen Kimが224ストロークでV。女子はタイのParin Sarasmutが227ストロークで優勝した。団体戦の結果は次の通り。

【男子】①タイ457②日本465③韓国465④中国台北489

【女子】①韓国451②日本465③タイ480④中国台北506

アジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップに出場した日本チーム

 

 

日中親善中学校ゴルフ対抗戦

個人・団体とも日本勝利

昨年の10月5、6日の2日間、上海リゾート地の嵩明にある上海PGA安瀛高尓夫倶楽部で「日中親善中学校ゴルフ対抗戦」が初めて開催された。

日本からは中学教育合宿に参加した男女16人が出場。36ホール・ストロークプレーの結果、中国選手の健闘もあり接戦の様相となったが、個人戦・団体戦とも日本チームが勝利した。大会後、中国選手からは「日本選手のスイングが違う、このままではだめだ」との声が上がるなど、これからの研鑽(けんさん)を心に刻んだようだった。

ペアリングは日本選手2人と中国選手2人で行い、選手間の交流を図るため、乗用カートには各国1人ずつが乗車。終始フレンドリーな試合となった。

連盟としては今回の訪中を機に、今後も日中親善を深めていく予定だ。

初めて開催された「日中親善中学校ゴルフ対抗戦」に出場した選手たち

 

 

ジュニアオレンジボウル

道上21位タイ、根田8位タイ

「ジュニアオレンジボウル国際ゴルフ選手権Japan team suppоrted by Yellоw Angel」が1月3日~6日まで、米国・Bitmore Golf Corse(ビルトモア・ゴルフコース)で行われ、昨年8月の日本ジュニア(15~17歳の部)で優勝した道上嵩琉(滝川二高1年)と、根田うの(立命館慶祥高2年)が連盟代表選手として出場した。

道上は初日68(3アンダー)と上々の滑り出しだったが、2日目は71、3日目74、最終日は76とし、289ストロークで21位タイでフィニッシュ。一方、根田は初日75、2日目と3日目を72、最終日は74でまとめ、288ストロークで8位タイと健闘した。

「ISPSハンダ 第9回全国中学校・高等学校選抜

ゴルフマッチプレー選手権大会」

(25年11月26~28日、沖縄・名護市 カヌチャゴルフコース)

山下(甲子園学院中) 全国初V 浅田(高知中央高)

男女各36人が熱戦

マッチプレー戦全国大会は昨年11月26日から3日間、沖縄・名護市のカヌチャゴルフコースで行われ、中高生男女各36人が熱い戦いを繰り広げた。

28日に決勝戦が行われ、男子は連盟代表選手の浅田千年樹(せんじゅ、高知中央高3年)が、エキストラホール2ホール目で中学2年生の須藤はんと(柏市立酒井根中)を下し、悲願の全国大会初Vを飾った。「高校の最終学年で全国大会のタイトルを獲れたことは正直うれしい。今後は大学に進学しますが、日本学生や日本アマといったメジャータイトルを狙っていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

中学生3年ぶりV

また女子の部は、山下萌寧(甲子園学院中3年)が、斎藤碧夏(札幌光星高3年)を5アンド3で下し、22年の新地真美夏以来2人目となる中学生Vを決めた。今大会出場権がかかった全国中学校選抜チャレンジマッチプレー選手権大会(8月)を制して全国切符を得た山下。初めての全国大会制覇に「ベスト8でも上出来だと思っていましたが、優勝できてとてもうれしいです」と優勝杯を手に笑みを浮かべた。なお、入賞した選手は次の通り。

男子の部 ①浅田千年樹(高知中央高3年)②須藤はんと(柏市立酒井根中2年)③張峻苒(日章学園中2年)④梅田琉偉(大阪桐蔭高2年)⑤松山茉生(福井工大福井高2年)⑥宮城ジョセフ(ホープインターナショナルアカデミーオキナワ3年)⑦西川尚大(日ノ本学園高1年)⑧東恩納昊貴(エナジックスポーツ高2年)

女子の部 ①山下萌寧(甲子園学院中3年)②斎藤碧夏(札幌光星高3年)③藤野蒼來(勇志国際高1年)④丸山夏蓮(ルネサンス豊田高2年)⑤赤松美波(ECC学園高2年)⑥新井俐奈(明秀学園日立高2年)⑦岩永梨花(尼崎市立塚口中2年)⑧松田蘭(札幌光星中2年)

沖縄の地で激戦を演じた選手たち

マッチプレー戦の頂点に立った浅田千年樹㊨と山下萌寧

 

 

「ISPSハンダ 全国中学校・高等学校選抜チャレンジマッチプレー選手権大会」

(高校の部=25年8月19~21日、中学の部=8月21~22日・サンコーCC)

高校男子・近藤 高校女子・瀧本

中学男子・堀田 中学女子・山下

マッチプレー全国大会への出場権をかけたチャレンジマッチプレー選手権大会が昨年8月19~22日の間、群馬・高崎市のサンコーCCで行われた。

高校男子は近藤春翔(拓大紅陵高2年)が、西川尚大(日ノ本学園高1年)に1アップをつけて優勝。同女子は瀧本奈月(広島県立広島商2年)が長岡真穂(ECC学園高2年)を3&2で下した。

また中学男子は堀田遼(真庭市立落合中3年)が、大月遼真(玉野市立山田中2年)を5&3で下し、同女子は山下萌寧(甲子園学院中3年)が呉屋萌々子(沖縄市立美里中3年)に2&1で優勝した。

なお、高校の部は1位と2位に加え、3位の矢野瑞樹(生光学園高2年)と端無くるみ(R高1年)の男女各3人が、中学の部は男女優勝選手が本戦に出場した。

・高校の部で優勝した近藤㊨と瀧本

中学の部で優勝した堀田㊨と山下

 

 

~全国マッチプレーへの道~

「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー競技」

(25年10月14日、ココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース・キングコース

(男子・6527㍎、女子・5949㍎、パー72)

高浦と山本が優勝 

昨年の11月に沖縄・カヌチャリゾートで開催された中高生ゴルファーのマッチプレー全国大会出場権をかけた最終予選「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー競技」(連盟共催)が昨年11月14日、三重・津市の「ココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース・キングコース」で行われた。8月の東京大会と西日本大会の優秀選手8人によるマッチプレー戦の結果、高浦維吹(いぶき、昭和中3年)と山本愛來(あこ、美作高1年)が優勝し、全国大会に出場した。なお、高浦は2回戦、山本は1回戦で涙をのんだ。

優勝杯を手にガッツポーズを決める山本㊧と高浦

 

「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ2025」

(25年9月23日~24日、栃木・太平洋クラブ益子PGAコース)

渋野ら出場プロへの登竜門

関東2年ぶりV

 全国8地区から選抜された中学、高校の男女各8人、計人16がチームを組んでポイントを競い合う団体戦。

8回目を迎え同大会には、渋野日向子をはじめ古江彩佳、安田祐香、西村優菜、山下美夢有、蟬川泰河らも出場するなど、プロゴルファーへの登竜門となっている団体戦だ。

初日はチームストローク戦、最終日はスクランブル方式のポイント争奪戦で行われた。優勝決定戦は関東と中国の対戦となったが、関東が196ポイント対151ポイントで勝利。2年ぶり3度目の優勝を飾った。順位は次の通り。

【成績】①関東②中国③関西④中部⑤九州⑥東北⑦四国⑧北海道

大会の模様は大会公式インスタグラム(@pga―junior―championship)から

2年ぶり3度目の優勝を飾った関東チーム

一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟と姉妹団体の一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム蓮枚(JGCF)は、教育の一環としてゴルフを愛好する子どもに、チーム(団体)を通じて心身の鍛錬とスポーツマンシップ精神を養い、エチケットとマナーを重んじる社会人として礎(いしずえ)を作ることで、次代を担う子どもたちの健全な育成を図ることを目的として団体だ。このたび連盟の下半期の主な活動を報告します。

 

「センコーpresents 第2回U15全国ジュニアゴルフフェスティバル 

supported by PING」

(25年8月17から19日、蒲生ゴルフ俱楽部・クレフィール湖東)

【主催】一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟

【特別後援】一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟

【後援】日野町、滋賀県ゴルフ連盟

【メインスポンサー】センコーグループホールディングス

【スポンサー】ピンゴルフジャパン

【助成】NPO法人イエロー・エンジェル

【サプライヤー】日本カバヤ・オハヨーホールディングス、カレーハウスCoCo壱番屋

【協力】クレフィール湖東、蒲生ゴルフ俱楽部、一般社団法人TEAM|I、関西キャディサポート、スナッグゴルフジャパンほか

仲間と最高の夏休み

近江路に23チーム

15歳以下のエンジョイゴルファー23チームが真夏の近江路に集まった。

昨年初めて開催したこのフェスティバルは「仲間同士でコミュニケーションをとってゴルフを楽しんで欲しい」と、初心者でも楽しめる趣向を多数取り入れたゴルフスターター向けのイベント。

試合会場の蒲生GCでは2日間に渡り、9Hのチームスクランブル戦(4人1組)が行われたほか、ピンゴルフジャパンが保護者向け講習会や打球・パター練習、クラブ試打会を実施した。

また宿泊場所となったクレフィール湖東では、連盟アンバサダーに就任した元SAE、AKBメンバーでタレントの山内鈴蘭さんによるチーム紹介をはじめ、スナッグアウトゲームやスマートボールすくい、輪投げなどの縁日が行われるなど、連日大いに盛り上がった。参加選手は「プロの話しを聞けてよかった」「団体戦なので安心してプレーできました」など、ひと夏の思い出とともに笑顔で近江路をあとにした。

【上位成績】①HARIMAバーディーズ(兵庫)②NASCO Jr.(大阪)③みっきぃジュニア(兵庫)。

 U15全国ジュニアゴルフフェスティバルに参加した選手たち

ジュニアゴルファーの講義や練習を行った米田プロ

 

「第4回ジュニアスポーツフェスティバル inてんしば 

spported by 明治安田」

(25年10月11~12日、大阪・天王寺公園内「てんしば」)

2日間6700人!体験コーナーも行列

 2日間で約6700人のスポーツ大好きファミリーが来場。ゴルフをはじめ、野球やサッカー、ラグビー、BMX、跳び箱、アーチェリーなどのスポーツを楽しんだ。

両日ともフリーアナウンサーの上重聡氏がゲストとして来場。会場内の様々なスポーツを自ら体験した。なかでも野球体験では、PL学園時代に投手として甲子園に3回出場した経歴を生かして、子どもたちにピッチングの基本を教えていた。とくに注目を浴びていたのがゴルフ体験(協力∥PING)。普段は練習場でしか体験できないゴルフを公園で気軽に体験できるとあって、連日長い列を作っていた。

ほかにも、イベントをサポートしている明治安田が健康相談コーナーを設けるなど、幅広い人が楽しめるイベントとなった。

また12日には、昨年からJGCFアンバサダーに就任した山内鈴蘭さんも駆けつけ、来場したジュニアにゴルフの楽しさを語るなど、大盛況のうちに閉幕した。

 

 PINGゴルフの協力で行われたゴルフ体験コーナー

連日会場にはフリーアナウンサーの上重聡氏が来場した

 

「第2回U15全国ジュニアアスリートゴルフクラブチーム選手権」

(1月11~12日、太平洋クラブ大洗シャーウッドコース)

万振り侍V

各日上位3人による2日間の総ストローク数で争われたアスリートジュニアによる団体戦は、24チームが熱い戦を繰り広げた。

初日トップに立った万振り侍(愛知)が、最終日もトップを守り初優勝した。メンバー全員が両日とも60~70台と安定したプレーを披露。抜群の安定感で栄冠を勝ち取った。なかでもMVP級の活躍を見せたのは寺岡虹。最終日に寒さと風の影響でスコアを崩す選手が多い中、71ストロークでラウンド。出場選手で唯一、2日間ともアンダーパーをマークし、チームを牽引した。

【上位成績】①万振り侍(愛知)②チーム宮城(宮城)③NEXUS KANSAI(兵庫)④Miss GREEN APPLE(愛知)⑤TEAM西川(奈良)⑥ACC Jr.チーム(岡山)

優勝した万振り侍チーム(愛知)

 

大阪の小学校でスナッグゴルフ

JGCFでは4~6年生を対象に「令和7年度大阪府トップアスリート小学校ふれあい事業」を実施。大阪発のプロゴルフチームである「TEAM―i OSAKA」のプロゴルファーが、小学校の体育館でスナッグゴルフの実技講習会=写真=を行った。

プロのあいさつで始まり、スナッグゴルフの用具の説明が行われ、その後、グループごとにパットやフルショットを体験。最後にプロとのガチンコ対決が始まると、盛り上がりは最高潮。最後は児童たちの感想発表や質問、プロからの感想を参加者に発表した後、記念撮影をして終了した。

 

【今後の予定】

「ELECOM presents平田憲聖CUP 第4回U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」(3月29~31日、三重・ココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース)

15歳以下のジュニアゴルファーによる団体戦。アスリート8チームは初日は2人1組でベストボール方式18H、2日目はスクランブル方式9H。エンジョイ16チームは初日18H、2日目9Hを4人1組のスクランブル方式で戦う。

 

 

カラーグリップでジュニアに彩りを

株式会社イオミック・古東義崇社長

「学校カラーやラッキーカラーのグリップを付けると気分高まります」

「ゴルフを通じて青少年の人間教育を|」を理念に掲げている一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟(以下高ゴ連)を応援しているのが、ゴルフ用カラーグリップのパイオニアとなった「株式会社イオミック」(大阪市中央区)。今回、同社の代表取締役社長を努める古東義崇氏(55)に、ジュニアゴルファー育成に対する熱意を聞いた。(特別取材班)

 

ゴルフ用の樹脂製カラーグリップを開発し、今年で創業21年目を迎えたイオミック。自社工場で年間300万本を製造し、世界第3位にまで成長したグリップ界のリーディングカンパニーだ。いまでは野球や自転車、釣り竿やテニスラケットなど、様々な分野に進出している。

「プロゴルフツアーでは女子が約50%、男子は20%のシェアがあります」と語るのは、6年前に社長に就任した古東社長。22年前まで総合商社の伊藤忠に勤務。樹脂材料を担当していたが、取引先だった現会長の鉢呂氏が「樹脂材料はゴルフのグリップに適している」という言葉で伊藤忠の退社を決意。翌年に鉢呂氏とともに新たな道へと足を踏み出した。

同社の名前が世に知らしめられたのは、女子ゴルフ界のレジェンド・宮里藍プロが同社のグリップを使用したことだ。カラフルなカラーグリップは女子プロの心をつかみ、ツアーでの使用率が急上昇したことで、アマチュアの間でも一気にブレイクした。

さらに、ゴルフで実証された樹脂のグリップ力はプロ野球界からも注目を浴びている。「松山英樹をはじめ、米国メジャー覇者が使っているグリップという信頼は大きかった」と、野球のバットグリップに巻く選手も多くなり、ゴルフに続く2本目の柱へと成長しつつある。

そんな同社では年々人口が減少するゴルフ界の現況を憂い、近年ではゴルフ振興に力を注いでいる。高ゴ連へのサポートもその一つだ。「学校カラーのグリップやラッキーカラーのグリップを付けると気分が高まります。カラーグリップがジュニアゴルファーの人口拡大のきっかけにつながれば」と、支援の理由を語った。

最後に古東社長は「ゴルフを通じて様々な人と出会いがあります。私自身、それがとても楽しい。だからジュニアのみなさんにはゴルフをぜひ続けて欲しい。みなさんのためにこれからもイオミックはゴルフ界を元気にしていきたいと思っています」と目を輝かせた。

 「グリップでゴルフ界を元気にしたい」と語るイオミックの古東社長

              メジャー覇者も使用する樹脂グリップの特性を解説

 

◆古東 義崇(こひがし・よしたか)1970年7月14日、兵庫県生まれ。55歳。株式会社イオミック代表取締役社長。総合商社の伊藤忠勤務を経て、2004年に現会長の鉢呂敏彦氏と同社を創業。趣味はゴルフ・釣り・野球観戦。

「2025年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」

 文部科学大臣楯争奪 個人の部

春高・春中ゴルフ「3・16」開幕

実績組か超新星か

春高・春中ゴルフの愛称で親しまれている個人戦の全国大会「2025年度全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会 文部科学大臣楯争奪 個人の部」は3月16日に開幕。競技は18~20日の3日間、兵庫・三木市内の3コースで行われる。前回のVTRと、今回の展望を占ってみる(特別取材班)

日本タイトルV 松山&道上に注目

一足先に桜を咲かせるのは誰か。春の日本一決定戦が3月に「ゴルフのまち」三木市内で幕を開ける。

昨年は高校の部は男子が長﨑煌心(日章学園)が4打差をひっくり返しての大逆転劇を演じ、女子は岩永杏奈(大阪桐蔭高)が春の女王の座を射止めた。

春高は、卒業を迎える高校3年生は出場できないため、2年生が優勝戦線の主役になるだろう。男子で注目したいのは、松山茉生(福井工大福井高)。24年に日本アマで優勝するなど、実力は申し分なし。身長182センチという恵まれた体から300㍎を超える飛距離を武器に、虎視眈々と優勝を狙っている。また、現1年生では、昨年の日本ジュニアを制した道上嵩琉(滝川二高)が有力候補。地元・三木市在住とあり、コースも熟知。春高制覇への準備も万端だ。ほかにも24年の緑の甲子園個人の部を制した小川琥太郎(大阪学院大高2年生)も実力十分。

女子の注目筆頭は後藤あい(松蔭高2年)。昨年10月の女子ステップ・アップ・ツアー「SkyレディスABC杯」で史上7人目となるアマチュア優勝を果たすなど、着実に力を付けてきている。また、昨年の日本ジュニアで2位タイの佐藤涼音(ルネサンス大阪高1年)、小田祐夕(長門高1年)など混戦が予想される。

 

 

中学は戦国模様

スター登場期待

また中学男子は、3年生の長﨑や道上が抜けたため、誰にでもチャンスがある戦国模様に。女子は日本ジュニア覇者の岩永梨花(尼崎市立塚口中)と本村紅音(宝塚市立宝塚中)が実力上位と思われるが、新たな新星の出現にも期待したい。

実力拮抗の春高・春中は3月、熱戦の火ぶたが切って落とされる。

 共催の三木市・仲田市長(前列左から2人目)と記念撮影する入賞選手

 

 高校の部を制した長﨑煌心㊨と岩永杏奈

 中学の部は長﨑大星㊨と廣吉優梨菜が優勝した

 

決戦舞台 兵庫県三木市3コース紹介

【三木ゴルフ俱楽部】1973年に開場した丘陵コースで27ホールを展開。全体に距離が長く変化に富んでいる。南コースは谷越え、池越えホールもあるが、ティからはほとんどピンが見える。東コースは南コース同様広いフェアウェイが樹木で完全にセパレートされている。24年、25年と男子ツアー「ACNチャンピオンシップ」が行われ、今年も開催が決定している。

【オリムピックゴルフ俱楽部】1989年に18ホール・パー72、全長7252㍎のチャンピオンコースとして誕生したメンバーシップコース。関西オープンをはじめ、様々なトーナメントが開催されてきた。高低差30㍍のなだらかな丘陵地に広がる18ホールは、それぞれ異なった表情でプレーヤーのチャレンジスピリットをかきたてるコースレイアウトとなっている

【チェリーヒルズゴルフクラブ】世界的コースデザイナーのロバート・トレント・ジョーンズJr.が設計。キング・クイーン・プリンスとタイプの違った3コース27ホールを展開している。2019年には国内メジャー大会「第52回日本女子プロゴルフ選手権大会」(キング・クイーン)を開催。昨年は「日本女子オープンゴルフ選手権」が行われるなど、日本を代表するトーナメントコース。