機関紙 2026年 夏号
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未来へ輝け!ジュニアゴルファー

一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟では、これまで春高・春中ゴルフの愛称で親しまれている「文部科学大臣楯争奪 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会」(共催=三木市)をはじめ、今年で25回目となる「日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権」や全英アマへの道となっている「ザ・ロイヤルジュニア」、世界のジュニアゴルファーが集う国別対抗戦「2026トヨタジュニアゴルフワールドカップ」などの主催競技を開催してきました。

 また、今回は、明日の日本ゴルフ界を背負う選手を決める「連盟強化合宿&代表選考会」や、新たにゴルフ部を創設した「星の杜中学・高等学校」を紹介します。

 そのほか連盟の活動を支える企業と、社会人になった連盟OBの活躍をお届けします。

 

春高・春中ゴルフ 三木市内で毎年開催

春高・春中ゴルフは毎年、「ゴルフのまち」を推進している三木市内の「オリムピックゴルフ倶楽部」「チェリーヒルズゴルフクラブ」「三木ゴルフ倶楽部」で開催されている。高校の部は当時大院大高2年の小川琥太郎(現3年)と同ECC学園高2年の佐々心美(現3年)が優勝した。また、中学の部は同有馬中2年の山崎絆太(現3年)と、同宝塚中3年の本村紅音(現ECC学園高1年)が制した。(詳細は2・3面に掲載)

オリムピックゴルフ俱楽部

チェリーヒルズゴルフクラブ

三木ゴルフ倶楽部

初の頂点「今までの努力が報われました」

ECC学園高 佐々V 

ヒロイン誕生

春高ゴルフで、あらたなヒロインが誕生した。

いままで優勝経験はゼロという佐々。初日トップに立つと、2日目はスコアを4つ落したが周りも伸びず、トータル2オーバーで首位にとどまった。

最終日は首位タイでスタートした福田美来(現滝川二高2年)と一進一退の攻防を繰り広げ3オーバーで並びホールアウト。プレーオフへと突入した。

1ホール目はともにパーオン。ピン左奥1.5㍍につけた福田がバーディーを決めると、ピン下1㍍の佐々も入れ返した。2ホール目も2人ともパーオンに成功。ピン右上1㍍の福田に対し、佐々はピン上1㍍。先に福田が打ったパットは一筋違いでカップ横をすり抜ける。一方、佐々のパットは縁から吸い込まれるようにカップイン。この瞬間、佐々の完全Vでの全国大会初戴冠が決まった。

同校の林大作監督からは「スーパーネガティブな性格。でも人一倍の努力家」と評される佐々。「2日目にたたいたが、それでも首位でいられたので前を向けた。プレーオフになった時は、自分が優勝した姿を想像できました。いままでの努力が報われました」と、笑顔で激戦を振り返った。

高校の部で優勝した佐々心美㊧と小川琥太郎

 

有馬中・山崎5打差V

宝塚中・本村有終飾る

バーディー締め

 中学男子は、2日目に首位に浮上した山崎絆太が9アンダーで優勝した。

高屋中2年の吉行ローリ(現3年)と並び、5アンダーで最終日を迎えた山崎。前半はパープレーで粘るが、前半3アンダーと伸ばした吉行に3打差をつけられ、バックナインへと向かう。

「焦らず自分のプレーができた」と、16番パー4で「残り92ヤードでしたが、風が上げていたので大きめのクラブ(50度)で打った」と、渾身(こんしん)の一打はそのままカップに吸い込まれてイーグル。その後も「最後まで気を抜かずにプレーできた」と、最終ホールもバーディーで締め、後半だけで4アンダーをマークし、吉行に5打差をつけて文部科学大臣楯を手にした。

世界にも挑戦

女子も2日目に首位に並んだ本村紅音が、最終日も安定したプレーを披露しイーブンパーでフィニッシュ。昨年の日本ジュニア(12~14歳の部)では1打差で悔し涙を飲んだが、最後の春中ゴルフで中学女子の頂きに立った。「安定したプレーができました。アイアンがさえて、ほとんどパーオン。高校(ECC学園高)に進学しても全国大会で活躍したい。そして世界にも挑戦したい」と目を輝かせていた。

中学の部を制した山崎絆太㊧と本村紅音

 

小川完全V

「2025年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会 文部科学大臣楯争奪 個人の部」

(3月18~20日、高校男子=オリムピックGC、同女子=チェリーヒルズGC、中学男女=三木GC)

 

計4アンダー

春高・春中ゴルフの愛称で親しまれている全国大会個人戦「2025年度全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会 文部科学大臣楯争奪 個人の部」が3月18~20日の3日間、兵庫・三木市内の3コースで行われた。高校の部は大院大高2年の小川琥太郎(現3年)と、ECC学園高2年の佐々心美(現3年)がともに完全V。中学の部は有馬中2年の山崎絆太(現3年)と、宝塚中3年の本村紅音(現ECC学園高1年)が、それぞれ頂点に立った。

17番決めたバーディー「優勝を確信した」

ウィニングパットを決めた瞬間、小川の顔から笑みがこぼれた。3日間首位を守り続けての完全V。しかも2024年夏の個人戦に続いての個人戦二冠達成だ。

「パットのタッチは合っている」と、初日は大阪桐蔭高2年の梅田琉偉(現3年)と2アンダーで並んで首位発進。2日目もスコアを1つ伸ばして単独トップに立った。

2日目終了後に「最終日は無理せずにグリーンを確実に捉えたい。3つは伸ばしたい」と話した通り、最終日の前半を4バーディーと圧巻のゴルフを展開。一時2位に6打差をつけ、小川のひとり旅になるかと思われた。

しかし、「優勝」のプレッシャーからか、10番でボギーを打つと、ここまで好調だったパットの精度が少しずつ狂い出したのか、13番(パー3)と16番(パー4)でボギーを打ち、後半はボギーが先行する。気を落ち着かせた17番(パー5)でバーディーを奪取し、「前半の貯金があったので、このバーディーで優勝を確信した」と苦しみながらも、トータル4アンダーでフィニッシュ。2024年の文部科学大臣旗に続き、重厚な文部科学大臣楯を手にした。

「4月からは高校最後の年。夏の日本タイトルも優勝を目指したい」。この夏、小川琥太郎の活躍に注目したいと思う。

高校の部入賞の選手(右から3人目は三木市・仲田市長)

 

「充実したゴルフのまちに」仲田市長がアピール

閉会式

3月16日には開会式が行われ、中曽根弘文会長による主催者あいさつに続き、大会を共催する三木市の仲田一彦市長が登壇した。「今年で6回目となる春高・春中ゴルフがいよいよ始まります。4月には市内にある関西国際大が経営学部にゴルフマネジメントコースを開講します。「ゴルフのまち」として今後もジュニアゴルファーへのゴルフ環境の充実に力を入れていきたい」とあいさつ。

最後に、財務大臣の片山さつき参議院議員がビデオメッセージに登場し「片山家はゴルフのマルマンの創業家です。私自身もゴルフは大好き。強い日本、そしてみなさん強いゴルファーになることを期待しています」と、中高生ゴルファーにエールを送った。

          開会式で中高生ゴルファーにメッセージを寄せた片山さつき財務大臣

開会式であいさつする共催の三木市・仲田一彦市長

世界を目指す強化合宿

廣戸聡一氏ら熱血指導

高校生20人参加

派遣大会への日本代表としての強化を目的とする強化合宿兼選考会(特別協賛=ECC、ACN、トランスコスモス)が4月19~23日の5日間、茨城県のザ・ロイヤルゴルフクラブで行われ、今年4月1日時点の連盟ポイントランキング上位の高校生20人(男子10人、女子10人)が参加した。

講義や座学など

合宿では、連盟フィジカルコーチの廣戸聡一氏が4スタンス理論を講義。また西野貴治氏によるトレーニングをはじめ、連盟ヘッドコーチの鈴木規夫プロが「世界を目指す」をテーマに座学と技術指導した。

そのほか、JGTO(日本ゴルフツアー機構)規則委員の有賀淳氏によるゴルフ規則解説や、ピンゴルフの千葉大輝氏がクラブ選びとフィッティングの大切さを披露。そのほかアディダスジャパンの野間茜氏がゴルフシューズの構造などを講演した。

今回の参加選手の中から、今年度のアジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップ、日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権、JGTOおよびJLPGA、PGA競技へ出場選手が選ばれる。

第2回9月開催

なお、第2回の強化合宿兼選考会は、9月12から3日間、兵庫・三木市内の施設で行われる。

強化合宿に参加した選手たち(中央は廣戸聡一氏)

 

【2026年度連盟代表選手】

松山 茉生  福井工大福井高等学校3年      藤野 蒼來  勇志国際高等学校2年

道上 嵩琉  滝川第二高等学校2年        赤松 美波  ECC学園高等学校3年

中上 遼真  広島国際学院高等学校2年      杉本 奈央  大阪桐蔭高等学校2年

竹田 亮太  千葉黎明高等学校3年        福田 美来  滝川第二高等学校2年

吉行アムロ  広島国際学院高等学校2年      丸尾 海七  第一薬科大付属高等学校3年

呉屋 陽星  エナジックスポーツ高等学院3年   佐々 心美  ECC学園高等学校3年

梅田 琉偉  大阪桐蔭高等学校3年        伊藤せあら  ルネサンス豊田高等学校3年

髙浦 維吹  佐野日本大学高等学校1年      本村 紅音  ECC学園高等学校1年

白川統太郎  麗澤瑞浪高等学校 1年       竹田 妃菜  ECC学園高等学校 1年

七澤 謙太  福井工大福井高等学校 1年     清水 莉理  いなべ総合学園高等学校 1年

 

ゴルフ部創部「星の杜中学・高等学校」(栃木県)

新たな価値を創造し社会貢献するチェンジメーカーの育成

今後施設充実へ

今年4月にあらたにゴルフ部を創部したのは栃木・宇都宮市にある「星の杜中学校・高等学校」。創造と貢献を目的に、新たな価値を創造し社会に貢献する、チェンジメーカーの育成を掲げる中・高一貫校だ。

「ゴルフ経験者の在校生や保護者から部活動として活動できないかと相談されたのが創部のきっかけです」と語るのは、同部の顧問を努める久保正彦先生(59)。現在、部員は5名。中学女子3人、同男子1人、呼応校女子1人という構成。中学女子は3人編成ながら、8月の緑の甲子園に出場する。団体戦初出場ではあるが「10位以内が目標」と意気込む。

練習施設は十分ではないが、毎週水曜日の朝に全体練習を実施。グラウンドや体育館を利用し、主にフィジカル面の強化に努めているが、秋頃には部員の保護者らの厚意で、校内に打球練習場を設置する予定だという。

いざ初全国大会

また、久保先生も「部員とマインドを共有したい」と、部員と同じユニフォームを着て練習するなど、チームワークの強化にも余念がない。「生徒たちには部活動を全力で楽しむことを伝えていきたい」。星の杜中学・高等学校は、勝ちを求めるだけでなく人間力向上をモットーに初の全国大会へ挑む。

今年4月に新設された「星の杜中学・高等学校」ゴルフ部

 

26年度も「日本ジュニア」「緑の甲子園」開催

連盟では今後も様々な競技を開催する。8月にはPGAとの共催で地区別団体戦を行うほか、JGA共催の個人戦「日本ジュニア」、団体戦日本一決定戦の「緑の甲子園」を実施。また、秋には沖縄・カヌチャゴルフコースでマッチプレー全国大会を開催する。そのほか、海外遠征も行う予定だ。詳細は連盟HPの競技情報を参照。

 

【2026年度今後のスケジュール】

8/12~13  PGAジュニアゴルフ選手権大会太平洋クラブカップ 

8/18~20  全国中学校・高等学校選抜チャレンジマッチプレー選手権大会 

8/19~21  2026年度(第70回)日本ジュニアゴルフ選手権競技presented by Sky 

8/26~28  Sky presents  全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会

10/12~13  スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー戦

11/16~18  アジアジュニアゴルフチームチャンピオンシップ2026

11/25~27  ISPSハンダ全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会

27年1/3~6 ジュニアオレンジボウルインターナショナルゴルフ選手権

同3/16~20 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会

同3/23~25 日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権

女子・本村圧倒V

男子は台湾のCheng-Wei Hsiehが優勝

連盟後援競技「THE ROYAL JUNIOR 2026」

(4月17~19日・ザ・ロイヤルゴルフクラブ)

 

12の国と地域が参加

THE R&A、アジア太平洋ゴルフ連盟(APGC)公認のもと、2022年よりスタートとした「THE ROYAL JUNIOR」。

5回目となった本大会は、過去最多となる12の国と地域から男子37人、女子38人の選手が出場した。日本からは男子21人、女子14人が、アマチュアの最高峰「全英アマ」「全英女子アマ」切符を目指して熱い戦いを繰り広げた。

男子は8000㍎越え、女子も7000㍎を越える距離に加えて、グリーンはいままでの中で一番難易度が高いセッティングとなった。そんな中、男子は台湾のCheng-Wei Hsiehと日本の長﨑大星(勇志国際高2年)が3オーバーで並んだが、プレーオフ1H目でCheng-Wei Hsiehが長﨑を下して優勝し、全英アマチュアゴルフ選手権の出場権を獲得した。海外勢は昨年に続き2連覇となった。1打差3位は日本の松山茉央(福井高工大福井高3年)。

女子は本村紅音(ECC学園高1年)が初日からアンダーパーを重ね、多くの選手がスコアを崩す中、堅実なゴルフで2位に6打差を付けて圧勝。全英女子アマチュアゴルフ選手権、そして、アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権、そして今回からあらたに対象試合となったアニカ・インビテーショナル・アジアの出場切符を手にした。2位には根田うの(立命館慶祥高3年)、3位に中越百々香(大阪桐蔭高3年)の日本勢が入った。

「ザ・ロイヤルジュニア」には12の国と地域のジュニアゴルファーが出場した

優勝したCheng-Wei Hsieh㊨と本村紅音

【女子出場選手】

中越百々香  大阪桐蔭高等学校3年

松下 可育  柳ヶ浦高等学校3年

本村 紅音  ECC学園高等学校1年

山下 萌寧  ECC学園高等学校1年

竹田 妃菜  ECC学園高等学校1年

児玉 桃   ルネサンス大阪高等学校2年

戸張 美音  日体大荏原高等学校2年

根田 うの  立命館慶祥高等学校3年

龍本 奈月  県立広島商業高等学校3年

樋口 来美  ルネサンス豊田高等学校2年

五十嵐 凛  日体大荏原高等学校3年

福田 美来  滝川第二高等学校2年

平山 心暖  ルネサンス豊田高等学校3年

佐々 心美  ECC学園高等学校3年

【男子出場選手】

松山 茉生  福井工大福井高等学校3年

道上 嵩琉  滝川第二高等学校2年

小川琥太郎  大阪学院大学高等学校3年

中上 遼真  広島国際学院高等学校2年

戸村 空汰  埼玉栄高等学校2年

竹田 亮太  千葉黎明高等学校3年

呉屋 陽星  エナジックスポーツ高等学院3年

長﨑 大星  勇志国際高等学校2年

佐藤ミラー  佐野日大高等学校3年

梅田 琉偉  大阪桐蔭高等学校3年

西川 尚大  日ノ本学園高等学校2年

髙浦 維吹  佐野日大高等学校1年

宮城ジョセフ エナジックスポーツ高等学院1年

七澤 謙太  福井工大福井高等学校1年

東恩納昊貴  エナジックスポーツ高等学院3年

柳田 圭輝  日ノ本学園高等学校3年

岩井 礼歩  佐野日大高等学校3年

神永 直輝  埼玉栄高等学校2年

吉行アムロ  広島国際学院高等学校2年

福田 怜斗  大阪桐蔭高等学校1年

石川 裕盛  札幌光星高等学校3年

 

日本男子連覇 日本女子2位 個人女子・岩永V

「2026トヨタジュニアゴルフワールドカップSupported by JAPANAIRLINE」

(6月23~26日・中京GC石野コース、男子6843㍎・パー71、女子6130㍎・パー72)

 

世界から21チーム

世界の国と地域から集まった21チーム(男子12チーム、女子9チーム)が世界一を競うジュニアゴルフ国別対抗世界選手権が愛知・豊田市の中京ゴルフ倶楽部石野コースで行われ、各チーム3人のうち上位2人の合計スコアで争われた。

昨年覇者の日本男子チームは、長﨑大星(勇志国際2年)と小川琥太郎(大院大高3年)、松山茉生(福井工大福井高3年)が出場。最終日は長﨑が70、小川が71、松山が71と伸ばしきれず、カナダとアメリカにトータル22アンダーで並ばれたが、3人の総ストローク数で連覇を決めた。

女子は韓国チームが初日から首位を譲らず31アンダーで優勝。岩永杏奈(大阪桐蔭高3年)、廣吉優梨菜(福岡第一高2年)、佐々心美(ECC学園高3年)の3人でのぞんだ日本チームは首位に6差の2位タイだった。

個人戦の男子は14アンダーでトマス・レストレポ(コロンビア)がV。女子は岩永杏奈が18アンダーで優勝した。

【男子団体戦上位成績】①日本(22アンダー)②カナダ(同)②アメリカ(同)④タイ(21アンダー)⑤南アフリカ(19アンダー)

【女子団体戦上位成績】①韓国(31アンダー)②日本(25アンダー)②タイ(同)④アメリカ(11アンダー)⑤オーストラリア(10アンダー)

連覇を達成した日本男子チーム(左から長﨑大星、小川琥太郎、松山茉生)

【出場選手】

小川 琥太郎  大阪学院大学高等学校3年

松山 茉生   福井工大福井高等学校3年

長﨑 大星   勇志国際高等学校2年

佐々 心美   ECC学園高等学校3年

岩永 杏奈   大阪桐蔭高等学校3年

廣吉優梨菜   福岡第一高等学校2年

 

 

日韓対決 男子日本V3 女子韓国圧勝

「第25回日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権2025」

(3月30~4月1日、韓国郡山・グンサンリゾートカントリークラブ)

今年で25回目を迎えた「日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権」が3月30日から3日間、韓国・郡山のグンサンリゾートカントリークラブで行われた。

1日目は団体戦フォアボールマッチプレーが行われ、男子は4対2で日本が勝ち、女子は6対0で韓国が勝利した。2日目の団体戦フォアサムマッチプレーは、男子が4対2で韓国がリベンジ。女子は4対2で韓国が連勝した。最終日はシングルスマッチプレーが行われ、男子は6対6で引き分け、女子は8対4で韓国が3連勝。3日間トータルでは、男子が12対12の引き分け、女子は18対6で韓国が圧勝した。

次回は来年3月に千葉・市原市にある米原ゴルフ倶楽部で行われる。

グンサンリゾートカントリークラブで行われた日韓対抗選手権

韓国チームと激闘を繰り広げた日本チーム

【出場選手】

道上 嵩琉  滝川第二高等学校1年

松山 茉生  福井工大福井高等学校2年

小川琥太郎  大阪学院大学高等学校2年

呉屋 陽星  エナジックスポーツ高等学院2年

児玉 桃   ルネサンス大阪高等学校1年

福田 美来  滝川第二高等学校1年

根田 うの  立命館慶祥高等学校2年

赤松  美波  ECC学園高等学校2年

白川統太郎  北名古屋市立熊野中学校3年

瀧田 琥白  尾張旭市立東中学校2年

本村  紅音  宝塚市立宝塚中学校3年

岩永  梨花  尼崎市立塚口中学校2年

輝け!未来担うゴルファー

高ゴ連と姉妹団体の一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟(以下JGCF)は、教育の一環としてゴルフを愛好する子どもに、チーム(団体)を通じて心身の鍛錬とスポーツマンシップ精神を理解させ、規律を重んじる明朗な社会人としての基礎を養成することで、次代を担う子どもの健全育成を図ることを目的とした団体だ。今回、同連盟の上半期の主な活動を紹介する。

 

「NASCO jr」エンジョイクラス2冠

「ELECOM  Presents  平田憲聖カップ 

第4回U15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦」

(3月29~31日、三重・ココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース)

 15歳以下のジュニアゴルフクラブチームの対抗戦全国大会が3月29から3日間、三重・津市のココパリゾートクラブ白山ヴィレッジコースで行われ、アスリートクラス7チームとエンジョイクラス16チームが熱い戦いを繰り広げた。

初日はベストボール方式、2日目はスクランブル方式での2日間合計で争われたアスリートクラスは、「TTAPジュニアゴルフチーム」が139ストロークで優勝した。

また、エンジョイクラスはスクランブル方式で、初日18H、2日目9H(キング、クイーンのアウト・インを使用)が行われ、「NASCO jr」が初日に続き、2日目のクイーンアウトコースでも優勝。二冠を達成した。「男子が飛ばして女子が寄せる。力を合わせて優勝できました。とてもうれしい」と、優勝杯を手にチームメート全員で喜びをかみしめた。キングアウトコースは「FKゴルフアカデミーB」が、同インスタートは「team tee off」がそれぞれ優勝した。

全国大会に参加したU15ジュニアゴルフクラブチームの選手たち

 

男子V山田シニアプロに刺激

「ジャパンクリエイトカップ ジュニア&シニアオープントーナメント2026」

(7月29~30日・有馬ロイヤルGC、賞金総額1580万円、優勝賞金シニアの部180万円、グランドシニアの部80万円)

 シニアプロとアマ、ジュニアが同じ舞台で戦うPGAシニアツアー後援競技が7月29日から2日間、兵庫・神戸市の有馬ロイヤルGC・ロイヤルコースで行われた。

29日に行われたジュニアの部には人が出場。男子は5アンダー67でプレーした山田龍之介(興国高3年)がV。初めてシニアプロとラウンドした山田は「室田プロのパワーと小技は参考になりました」と目を輝かせていた。女子は宮本勝昌プロと平石武則プロと一緒にプレーした清水陽菜(守山南中2年)が4アンダー68で優勝した。「プロのマネジメントは勉強になりました」と笑みを浮かべた。

また、プロの部には58人が出場。シニアの部は2日間を12アンダーでプレーした宮本勝昌(54)=シーミュージック=が優勝賞金180万円を獲得。グランドシニアの部は井戸木鴻樹(64)=小野東洋GC=が5アンダーで優勝し賞金80万円を手にした。

優勝した清水陽菜㊧と山田龍之介

 

ジュニア男子・新木 女子・和田谷V

「第6回八光カップ 大阪オープン2026プロアマジュニアゴルフトーナメント」

(7月27日・太子CC、賞金総額600万円、優勝100万円)

 プロとアマ、ジュニアゴルファーが同じ舞台でプレーする異色の大会が7月27日、太子カントリー倶楽部(大阪・太子町)で行われ、159人が熱い戦いを繰り広げた。

大会の趣意「Good Manners Big Smile!~未来へつなぐ18ホール~」に賛同した俳優の石田純一さんや、連盟アンバサダーを努める元AKB48メンバーでタレントの山内鈴蘭さんら多くの著名人がスペシャルゲストとして出場。石田さんは「勉強やゴルフを一生懸命やっていると何事もおもしろくなってくる」と、ジュニアゴルファーにエールを送った。

プロの部は、9アンダーで下家秀平=フリー=が男子V。9月開催の「リシャール・ミルチャリティートーナメント」の出場権を獲得した。女子は同じく9アンダーで仁井優花=エレコム=が総合優勝し、それぞれ特別協賛社の(株)八光・花井和延会長から賞金100万円が贈られた。仁井は「ジュニアが一生懸命プレーしている姿を見て、私も頑張ろうと思った」と笑顔。

ジュニアの部男子は新木蘭丸(峰塚中3年)が1アンダーで、同女子は4アンダーの和田谷茉倫(松原第六中2年)が優勝した。

▼ジュニアの部男子①新木蘭丸②中砂駿介(交野みらい学園中3年)③吉松優馬(塩屋北小6年)▼同女子①和田谷茉倫②寺岡絆夏(大阪金剛IS3年)③朝井結愛(峰塚中3年)

  ジュニアの部男子入賞の選手(左から2位・中砂駿介、優勝・新木蘭丸、3位・吉松優馬)

  ジュニアの部女子入賞選手(左から2位・寺岡絆夏、優勝・和田谷茉倫、3位・朝井結愛)

 

JGCF全国でU15地区大会開催

 JGCFでは日本ゴルフツアー機構(JGTO)との連携を深めながら、ゴルフの普及活動に積極的に取り組んでいる。

トーナメント会場では、スナッグゴルフ大会の開催をはじめ、本物のゴルフクラブを使って実際に球を打つ体験会やスナッグアウトなど、子どもがゲーム感覚でゴルフに親しめるイベントを実施している。

同時にジュニアゴルファーがコースデビューするまでをサポート。ゴルフ=敷居の高いスポーツという固定概念を払拭(ふっしょく)するため、自宅から自分で公共交通機関で通えるインドアゴルフスタジオと連携することで、継続的にゴルフを楽しむことができる環境作りを実践するとともに、最も課題とされているジュニア用クラブに関しても、ピンゴルフジャパンの協力で無料レンタルをするなど、ゴルフを始めたいジュニアに対して徹底したサポートを行っている。

さらに全国各地で開催しているU15地区大会=写真=も盛り上がっており、今年は新たに奈良、長野、沖縄、九州でも開催が決定。より多くの子どもたちがチームゴルフに触れられる機会が広がった。

「朝日ゴルフ株式会社」内本浩史社長がエール

「ゴルフを通じて青少年の人間教育を―」を理念に掲げている一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟(以下高ゴ連)を応援しているのが、春と夏の全国大会でライブスコアシステムを提供している「朝日ゴルフ株式会社」。今回、同社の内本浩史社長に活動内容やジュニアゴルファーへ期待することなどを聞いた。

「高校3年間の部活動を大切にし、ゴルフを一生懸命にやり切って」

 

「健康」と「健善」を創造

「人々の『健康』と『健善』を創造する事業を通し、全従業員の真の幸せを追求する」を企業理念に掲げている朝日ゴルフは、ゴルフ用品の企画・製造・販売、ゴルフレッスン事業を展開する総合ゴルフ企業だ。

「とにかくゴルフの楽しみ方に焦点を当てた商品を提供したい」。そんな思いから2009年に、誰でも簡単にコース情報を手に入れることができるGPS距離測定器「イーグルビュー」を開発。翌年にGPSゴルフナビ&レコーダー「イーグルビジョン」を新発売し、16年には同じ機能を搭載したゴルフ場向けカートナビ「イーグルビジョンEZ CART(イージーカート)」をリリースした。

また、「距離だけではなく、ピン位置が表示されれば、もっとゴルフが楽しくなる」と、グリーン形状に加えてピン位置が一目で分かるベタピンナビ機能を開発。「いまやクラブを振る時間よりもGPSゴルフナビを目にしている時間の方がはるかに長い」と語るように、機能を進化させることでゴルフの楽しみ方広がっていくことを期待している。

さらにコロナ禍を機に「全国大会の会場に入れない保護者や関係者の方々にスコア速報を提供したい」と、高ゴ連・井上理事長からのオファーを受けてライブスコアのシステムを開発。その優れた利便性から、いまでは10大会を越えるアマチュアや地方オープン競技などで採用されるなど、広がりを見せている。

 

気軽に楽しめる環境を

そして現在、神戸市ゴルフ協会の副会長でありジュニア育成担当を努める内本社長は「中学校のクラブ活動の地域移行を踏まえ、今年から当社が運営しているインドア施設でジュニアゴルファーの受け入れを開始しました」と、誰でも気軽にゴルフに親しめる環境作りにも力を入れている。

最後にすべてのジュニアゴルファーへ向け「ゴルフができることがマレなこと。保護者や関係者に感謝してください。また、勝ちにこだわり、負けると悔しがって欲しい。ゴルフを一生懸命にやり切って欲しい」と、エールを送った。

朝日ゴルフが開発・販売する「イーグルビジョン」の性能を語る内本浩史社長

 

高性能GPS距離測定器「イーグルビジョン」2010年から展開

◆朝日ゴルフ株式会社 1958年大阪市で創業し、今年創業68周年を迎えた。テーラーメイドゴルフ・キャロウェイゴルフなどと代理店契約を結びゴルフ商社として国内流通を手掛ける一方、メーカーとして高性能GPS距離測定器「イーグルビジョン」を2010年より展開。その後、オリジナルブランド「メタルファクトリー」「ターフデザイン」「ごるトレ」に加え、日本総代理店として「VESSEL(ベゼル)」「Payntr(ペインター)」などのブランドを展開。そのほかに、ゴルフ場インショップ、インドアレッスンスタジオなどの事業も手掛ける。

【住所】兵庫県神戸市須磨区弥栄台2の12の2

【電話番号】☎078・793・8400

エントランスにはシーズンに応じた製品が展示されている

 

 

 

社会で活躍するOB・OG紹介

「選んだ道は成功するように全力で努力することが大切」

野村證券株式会社勤務・土城弘大さん

滝川二高2年で関西男子団体戦V「うれしかった」

 今回号から社会人になった高ゴ連OB・OGの活動を紹介する連載がスタートする。1回目は、野村證券株式会社(大阪・中央区)に勤務する土城弘大さん(40)。

小学校でサッカーや野球、中学校ではバスケットボールをたしなんでいた土城さん。坂田塾・神戸校でコーチをしていた父親の勧めもあり、滝川二高(兵庫)に入学し、本格的にゴルフを始めた。「坂田塾からセレクションで入部した同期と一緒に体験ラウンドしたのですが、やっぱり飛距離も全然違う。悔しかったですね。でもやってやろうと思った」と、持ち前の負けじ魂に火が付き、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に明け暮れる毎日が続いた。

地道な努力が実を結んだのは、高校2年生時の関西男子団体戦での優勝。「めちゃくちゃうれしかった。ビリーブ(仲間を信じる)を合言葉にチームが一丸となれた。団体戦はいかに平常心を保てるか。これこそがゴルフの究極」と、当時を振り返った。

卒業後は、「プロになりたい」と練習環境が整っていたゴルフの強豪・近大へ進学。「4年生で主将になった時に色々な経験をしたことが、管理職になった現在も大いに役立っています」と、大学時代に学んだことを回想する。

その後、高校生の石川遼が優勝した姿を見て「とてもかなわない」と、プロの道を断念。野村證券へ就職した。「ゴルフは楽しいと思っています。お客様には社長や幹部の人も多く、ゴルフがコミュニケーションツールになっています。ラウンドすれば否が応でも5時間以上は一緒に居る。まさにゴルフは人生の縮図のようなもの」と、ゴルフの素晴らしさを語る。

「いまから思えば、高校時代は毎日練習させてもらい親に感謝しかない。プロになりませんでしたが、選んだ道は成功するように全力で努力することが大切です」と、ジュニアゴルファーにアドバイスした。

 

     団体戦優勝時の写真を手に高校時代の思い出を語った土城さん

大学卒業後は野村證券に就職。現在は管理職として活躍している

◆土城 弘大(どき・こうた)1986年5月20日、兵庫県出身。40歳。坂田塾・神戸校でコーチを努めていた父親の影響で滝川二高ゴルフ部に入部。高校2年時に関西高等学校ゴルフ対抗戦(団体)高ゴ連男子団体の部で優勝。その後近大へ進学。4年生時に主将を努める。卒業後は野村證券株式会社へ就職。現在は同社プライベート・ウェルス・マネジメント次長として勤務しながら、関西アマなどの競技にも出場している。

Sky Presents緑の甲子園

連覇か下克上か

展望を占う

昨年の中学・高校ゴルフ部日本一を決める「緑の甲子園」。前回から高校の部が、2日間予選、1日決勝の3日間競技へと変更されたことで、決勝Rではドラマが待ち受けていた。果たして26年度王者・女王に輝くのはどのチームか。前回のVTRと今年の展望を占ってみた。(特別取材班)

 

【高校の部】 

埼玉栄V筆頭

前回、高校の部は決勝ラウンドで男女ともに決勝ラウンドで下克上が行われた。男子は予選5位の埼玉栄高(埼玉)が、プレーオフを制して5度目のVを達成した。

今年の優勝候補筆頭は、優勝経験者が残っている埼玉栄ではなかろうか。フレーオフを制した経験を生かし連覇に挑む。追うのは昨年のプレーオフで敗れ、雪辱に燃える興国高だ。悔しさを知っているメンバーが活躍すれば勝機は十分。また、春高覇者の小川琥太郎を擁する大阪学院大高(大阪)や、ナショナルチームに所属する松山茉生がいる福井工大福井高(福井)も虎視眈々と文部科学大臣旗を狙う。

また、女子も予選4位から下克上を成し遂げたECC学園高(滋賀)が一歩リードか。昨年、創部6年目にしてのECC学園高(滋賀)が悲願の初優勝。今年は、春中覇者の本村紅音がメンバーに加わり、選手層が一段と厚くなった。昨年2位で関西大会をトップ通過した大阪桐蔭高(大阪)は優勝経験もあり、打倒ECCの一番手。そのほか、初出場で3位と大健闘した瑞浪麗澤高(岐阜)もおもしろい存在だ。

25年高校団体の部で優勝したECC学園高㊧と埼玉栄

 

【中学の部】 

熱中症対策でスタート変更

今年から中学の部の競技方法が大幅に変更される。熱中症対策の観点もあり、ショットガンスタートを採用。暑くなる午後を極力避けることで、選手の体調を優先する。

昨年の男子は日章学園中が2年ぶりに王座を奪還。女子は埼玉栄中が連覇を果たした。順当に行けば、今年もこの2校が優勝候補だが、スタート方式が変わったことで、番狂わせが起こる可能性も十分。全国大会初のショットガンスタートにも注目したいと思う。

中学女子団体で連覇した埼玉栄中

中学男子団体Vの日章学園中

 

日本ジュニア今年は3会場

昨年からJGAと共催となった「日本ジュニア」は、今年は埼玉と千葉の3会場に分かれて開催される。昨年の12~14歳の部は道上嵩琉(滝川二高)と、現プロゴルファーの吉﨑マーナ(沖縄カトリック高)が優勝した。また、15~17歳の部は高浦維吹と岩永梨花がV。今年の日本タイトルは誰が手にするのか。熱い戦いに期待したい。